舟漕ぎ運動のやり方と効果 | 合気道の上達法

今回は合気道の舟漕ぎ運動について紹介します。

合気道では呼吸法・自在心といった人間の身体に元から備わる力を利用します。

身体に本来備わる力を鍛えつつ感じ取る事ができる稽古が必要となります。

筋肉トレーニングは悪いものではありませんが、それだけでは力の流れ方を体感出来ません。

今回紹介する舟漕ぎ運動は身体の自然の力を感じつつ鍛錬を行うには適している方法です。

どのような稽古で効果があるのか、ポイントを紹介していきます。

1. 舟漕ぎ運動

合気道舟漕ぎ運動は半身の状態から始まります。

この稽古では直接相対する相手は必要とはしません。

ですが掛け声をかけつつ皆で行う事が多い稽古です。

半身の状態で立ったら、手の甲を前面に向けつつ下に力を抜いて準備します。

舟漕ぎ運動と呼ばれている通り、ここから行う動作は舟を漕ぐ動きと似ています。

若い世代の方はボートを漕ぐという経験はあまり無いかもしれませんがアニメや漫画などでも見た事はあるのでは無いでしょうか。

実際に舟を漕ぐ時もそうですが、腕の力で漕ぐと物凄く疲労します。

水の抵抗というのが如何に大きな力かを実感するには最適ですが、舟は前に進みません。

実際に舟を漕ぐ際には身体の上下の動きをオールに伝えて漕ぐます。

腕には力を入れず握るのみです。

合気道の舟漕ぎ運動も同じで、半身で構えた状態で腰を前後に移動させる事が大事です。

腕には力を入れず身体に対して振り子の様に前後に動くイメージです。

まず、最初の動きとして半身の構えから腰を前に動かします。

この時、頭の高さを変えず上体は垂直を保ちます。

腰だけが前に進む様なイメージです。

頭の高さを変えず腰を前後に動かすには、膝を曲げた状態で遊びを作る必要があります。




この中腰の様な体勢を「腰を落とす」と言います。

腰を落とした状態で、前後に腰の位置を動かします。

腰を前に動かした勢いに合わせて手は甲を上に向けて前に出ます。

その後は腰を後ろに移動させます。

その時に手を握る様にして腰と一緒に後ろに動かします。

ここでも頭の高さを変えずにこの動作を行いましょう。

この動作を何度も正確に繰り返していきます。

以上で合気道の舟漕ぎ運動の流れは完了です。

2. 舟漕ぎ運動上達のコツ

合気道舟漕ぎ運動の上達のコツと効果は何でしょうか。

私の場合はSTEPに分けて練習する事で感覚を掴んでいました。

最初は腰の平行移動を鏡の前にて練習し、頭の高さが変わらなくなったら手を加えていくという流れです。

舟漕ぎ運動は基本の稽古ですが、鍛錬と言えるまで繰り返す事が出来れば様々な効果が分かってきます。

私は鍛錬の鍛ぐらいですが(千の稽古で鍛、万の稽古で錬とする)、それでも重心の移動や身体の内部にある力の動きが分かりました。

人間の身体の70%は血液という水分です。

これが移動を繰り返す時も大きな力が働きます。

60kgの水袋があったとして、それが上下左右不規則に動いていたら止めることは難しいでしょう。

力んで止まっているからこそ、意のままに操る事が可能なのです。

舟漕ぎ運動では自身の中にある血や気が前に出る時の勢い、後ろに引いいた時についてくる力の強さを感じる効果が期待出来ます。

中腰の姿勢の維持は慣れるまで疲労感が絶えないかもしれませんが、正しい動きが出来ればそれらは感じなくなるそうです。

鍛錬と呼べるまで繰り返して行いましょう。

以上、合気道経験者の考える舟漕ぎ運動のやり方と上達のコツでした。




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