ビリヤードのショットの基本としてイメージボールを使った狙い方を説明します。
また、イメージボールの中心をラッシャに投影した点をイマジナリポイントと言いますが、イメージボールとあわあせて説明します。
1.ビリヤードのイメージボールを使った狙い方
ポケットビリヤードはその名前に記された通り、玉をポケットしていくビリヤード競技です。
ですので、まずは玉を入れるためにどこを狙ったら良いかを知る必要があります。
多くの人が実施している方法のひとつにイメージボール(仮想の玉)を使った狙い方がありますので、基本的な見つけ方などを説明していきます。
1.ビリヤードのイメージボールを説明するにあたっての言葉の定義
ご説明にあたって、いくつか言葉の使い方の凡例を示します。
的玉(Object Ball) = OB
手玉(Cue Ball) = CB
イマジナリボール(Imaginaly Ball) = IB
ポケット(Pocket) = PO
ポケットは幅を持ったものですが、説明を簡略化するために、点であると仮定します。
2.イマジナリボールを見つける
POからOBの中心の両方を通る線を引きます。
その線上にPO、OB、IBの順になるようにして、さらにOBにピッタリと接するIBを想定します。
イマジナリボールという聞きなれない言葉がでてきましたが、これが狙うべき位置になります。
「ここに手玉が運べれば的玉が入る位置」がイマジナリボールの位置になります。
3.的玉とイマジナリボールの重なり
はじめからIBを想定できる方はなかなかいないので、まずはIBのところに的玉を実際に置いてみてください。
その状態で、CBのところに戻って構えてからIBとOBを両方同時に見てください。
そうすると、IBとOBが重なって見えると思います。
この重なり具合のことを厚みといい、この配置の的玉をポケットするための正しい厚みとなります。
また、このIBの位置は手玉がどこにあっても変わりません。
言い換えると、OBの位置と入れるPOが決まればIBの位置は一ヶ所決まるということです。
2.イマジナリボールを狙える範囲
ちょっと考えていただけるとわかると思いますが、イマジナリーボールが自分から見て的玉の裏に入っているような場合は狙うことができません。
角度で言うと、的玉は90度以上のフリがある場合は入れることが物理的にできないのです。
3.イマジナリポイント見つけ方
イマジナリーボールとほぼ同じなのですが、イマジナリーボールの中心をラッシャに投影した点をイマジナリポイントと言います。
イマジナリーボールや厚みで狙う点をイメージする人と、イマジナリーポイントを探して方向を見極める人と大きく2種類に分かれます。
少数派かもしれませんが、OBとIBの接点をイメージして撞いている人もいるようです。
さらに細かく言うと、IBの中心線をイメージする人や、IBの中心点を狙う人など、いろいろな狙いの定め方があります。
ご自分の好みの狙い方を見つけてやっていくのも良いですし、2通り、3通りの方法で狙うのも良いでしょう。
結果玉が入るようになれば方法論は問われません。
ここでは基本的な言葉の解説とその見つけ方のみ書いて終わりにしておきます。
4.経験値がものをいう
イマジナリボールにしろイマジナリポイントしろ、いずれの位置を正確に設定できるようになるためには、反復練習による経験が必要になります。
こればかりは反復と経験に勝る練習方法はないと言っても良いぐらいです。
イマジナリはImageが語源ですが日本語で言うと「仮想の」とでも訳すのでしょう。
この仮想の玉や仮想の点は経験を積むことでより強いイメージで感じるようになっていくものです。
上級者であれば、玉の配置を見た瞬間に正確な位置を見つけ出せます。
これは風景まで含めたテーブルの広さやポケットまでの角度、玉の大きさなどあらゆるサイズが経験として頭に入っているからこそできる業になのです。
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