ドローショットのやり方と使い方 | ビリヤードのショットの基本

ビリヤードのショットの基本であるドローショットのやり方と使い方をまとめてみます。

目次

1.ビリヤードのドローショットとはどんなショットなのか

まずは、ドローショットがどんなショットなのかを知る必要がありますね。

話を単純化してわかりやすくするために、ここでの説明では手玉のヒネリ(横回転)は無視してご説明します。

1.ドローショットの撞点

真ん中の撞点をキューで撞かれた手玉は、摩擦の無い理想的な空間では、無回転で進んで行きます。

これは摩擦のない理想的な空間でしか発生しない現象で、実際には手玉はラッシャとの間に摩擦がありますので、撞かれた瞬間に前進回転がわずかにかかります。

そしてほぼ直後に手玉が一回転する間に円周の長さと同じ距離を回転しながら前進回転していきます。

この円周の長さと同じ距離を回転しながら前進回転することを「完全回転」と言います。

完全回転しながら進みながら、放っておくとやがて速度を失って手玉は停止します。

この完全回転の手玉の動きとドローショットの手玉の動きは真逆の動きになります。

ドローショットは手玉の進行方向とラッシャとの摩擦に逆らってバックスピンをしながら手玉と的玉がヒットすることなのです。

なので、より速い回転でバックスピンの回転をおこすためには、撞き始めてからバックスピンの回転になるまでの時間を極力短くしてあげて、かつスピードを上げる必要があります。

そのための撞点は下になります。

一般的に手玉の外周の輪郭の8割ぐらいの位置までが撞点の限界と言われていますので、たくさん引きたい場合は限界下まで下げるようにします。

2.ドローショットの手玉の動き

的玉にヒットしてからの手玉の動きを説明します。




一般的に手玉と的玉がヒットしたとき手玉は的玉の進む向きと90度(直角)に分離し、その後手玉の回転によって2次曲線のカーブを描きながら転がります。

ドローショットでは手玉は後進回転をしながらバックスピンの状態で的玉とヒットしますので、自分から見て後方にカーブを描きながら2次曲線の軌跡をたどって進んでいきます。

後進回転が速ければ速いほどカーブは急になり、手玉のスピードが速ければ速いほど90度方向へ弾ける分量が増します。

やがて後進回転はラッシャとの摩擦で、進行方向の完全回転に変わっていき、直線になり最後は速度を失って停止します。

2.どんな場面で使うか

ドローショットの特性として、後進回転の玉は速度が落ちやすいということがあげられます。

そのため、的玉にあたった後に手玉が転がり過ぎないようにしたいときにはドローショットは有効なショットです。

また、分離角である90度の方向に障害物となる別の的玉があるような場合にそれを後方にかわして手玉を運びたいような場合に利用できるショットです。

3.一番不自然な回転

ドローショットは撞き始め直後からラッシャとの摩擦が大きく発生するショットなためフォローショットに比べて若干難易度が高いショットと言えます。

そういう意味でポケットビリヤードではドローショットが一番不自然なショットで一番難しいショットと言えます。

とはいえ、難し過ぎてどうしようもないというレベルではないのでしっかり練習して必要な時に使いこなせるようになっておくととても有効なテクニックです。

ちなみに、ストップショットとドローショットは同じ下の撞点を撞くショットです。

手玉が後進回転で的玉にヒットするのがドローショットで、スリップした無回転の状態でヒットするのがストップショットです。




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この記事を書いた人

当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

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