ビリヤードにおいてキューをまっすぐ振る練習として昔から語り継がれているボトルトレーニングという練習方法があります。
その練習方法と練習の効果を紹介します。
1.ボトルトレーニングのやり方
ボトルトレーニングのやり方を紹介します。
1.準備
ワインボトルを用意します。
未成年の方やお酒が飲めない人はペットボトルでじゅうぶんです。
テーブルを汚さないようにボトルは綺麗に洗って水分を残さないようにしておきましょう。
2.ボトルをセット
ボトルの準備ができましたら、ボトルの口が自分を向くようにしてテーブルの真ん中より少し手前に横にします。
3.キュー先をボトルに通し構える
ボトルの中にキューを20cm程通しつつ、通常通りフォームとブリッジを作ってキューを構えます。
4.キュー先をボトルに通す深さ
テイクバックした時にキュー先が抜けない程度。
フォロースルーでボトルの底を軽く撞ける程度。
5.キュー振る
右利きの人を前提に書きますので、左利きの人は随時左右を入れ替えて読んでください。
ボトルの口に触れないように、キューを振ります。
テイクバックからフォロースルーまでの間にキューが口に触れないことが重要です。
この時視線をボトルの口ではなく、チョークなどの目標物を置いて目標物を見ながらゆっくり前後に振ります。
50回程振ると、少し筋肉がプルプルしてくると思いますので、そうなってからさらに30回程ゆっくり振ります。
意識は右肩、右腕、右手の形と位置に集中。
視線は目標に集中。
ボトルの口に触ったら最初からカウントしなおします。
例えば、ボトルの口の右側にキューが触れたら自分が思っているより右にキューが向かっているか、フォローするの段階で右向きに出していることになります。
左右のブレもさることながら、上下のブレにも気を付けます。
人間の体の構造上、上下のブレを防ぐためには結構複雑な右手の動きが必要になってきます。
言葉でこの複雑な動きを説明するのは非常に困難ですが、これを体感できるのがボトルトレーニングの良いところです。
「あーもう限界!」と思ったら、最後にボトルの底をトンと1回撞いて終わりです。
2.期待できる練習の効果
ボトルトレーニングは、強制的にまっすぐキューを動かしたときの右手の動きを反復によって体(小脳)に覚えさせるための練習です。
そのため、反復の回数が重要なのと、筋肉が疲労することで無駄な動きを脳が省くようになることが重要です。
お箸を持つように、キューが体の一部になったかの如く振れるようになることがこの練習の期待する効果になります。
この練習は大脳で考えて理屈で体を動かすのではなく、繰り返しによって小脳にその動きを叩き込む練習です。
地味な練習ですが、キューを真っすぐ振るためには、効果の高い練習で、あまたのビリヤードプレーヤ達が必ず一度はやったことのある有名な練習です。
3.ボトルが無いときは?
ボトルが無い時は、的玉を平行にキューの幅より少し広めに2列並べてその隙間を利用してキューを振っても代用になります。
また、ボールを入れるトレイに玉を並べてその間で振っても良いです。
この時は、キューが玉に接した状態を保つように振ります。
ボトルを使う良いところは、上下の意識ができるところと、ボトルの口の高さがちょうど玉の真ん中ぐらいになることにあります。
さらにワインボトルの場合は口が長いので、キューの前後でより真っすぐ水平に振らければ口に触ってしまいますので、練習の効果としては高い効果が得られます。
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