合気道に興味があり、少し調べると出てくるであろう言葉、それが一体化です。
前回と似た断りですが、これから紹介する考えは基本とは書きましたが、本当に体現できたとするならば初心者ではありません。
体現は難しいでしょう。ですが、心掛ける事は誰にでも可能です。
さて、一体化とはどの様な状態でしょうか。
1.一体化とは
「一体」という単語はよく耳にするのではないでしょうか。
地域が一体となって、官民が一体となって、学校と市が一体となって、ソースと料理が一体となって、などと言ったようにテレビ番組や書籍にもよく出る単語です。
では、合気道における一体化とは何でしょうか。。
合気道の一体化とは、段階があると言われています。
先ず、自身との一体化をし、相手との一体化を目指します。
そして、相手と一緒に天地と一体化していく、という段階です。
まるで何かの呪文か宗教と思われる方も多いかもしれません。
しかし、そのように言われている中身を知れば納得が出来る教えです。
順を追って紹介していきたいと思います。
1. 自身との一体化
自在心の項目でも紹介しましたが、合気道において技をかける時には心の有り様が重要です。
人は多くの事を考えます。
相手を倒したい、格好つけたい、俺は強い、私は凄い、怖い、苦しいから楽をしたい…
相手というものを見た時、人は必ず比べるという事を行ってしまうという傾向があります。
しかし、それは自身の事を考えているのではありません。相手を意識しすぎるあまり、必要のない事を考えてしまっているだけです。
ではどう言った状態に自分の精神をおけば良いのでしょうか。
有名なアドラー心理学の言葉を借りましょう。
「今、置かれている環境をどのようにとらえ、どうやって対応するのかを決めるのは自分」
無駄な事を考えてしまう状態を選んでいるのは自分自身です。
自分の身体と精神面の状態をよく把握し、肉体・精神の両面共に集中している状態にいる事を心掛けていきましょう。
2. 相手との一体化
合気道の技には常に相手が存在します。
相手がいるというのは、1+1という状態です。
数学であれば1+1=2これは当たり前の事でしょう。
相手との一体化とは、これを1+1=2の様な状態になる事を言います。
相手の動きを理解し、相手の力の流れを理解し、相手に逆らわずに自分の力を加えていく事が出来れば、相手はその力の流れには逆らう事が出来ません。
自分の力+相手の力となっているからです。
原理は分かれど、押したり、引いたり、逃げたりとこちらの思う様には動いてくれないのが相手です。
一体化が即体現出来ないと最初に断った理由はこういった部分があるからです。
3. 天地との一体化
自分と相手が一体化した後、何が残っているでしょうか。
それは、自分達を取り囲む環境です。
環境とはどういう事かというと、働いている力と言われています(私は到底この域にはおりませんので、こういった言い方となる事をご承知下さい)。
重力、抵抗力、抗力、摩擦力、といった様に働いている力は沢山あります。
この力と一体となれた時、それは体現されると言われています。
重力と一体化し、0となったらどうなるでしょうか。
如何に体格が大きく重たい人でも簡単に制する事が出来るでしょう。
2.一体化上達のコツ
基本である一体化は段階を登るにつれとんでもない技となる事が分かりました。
どの様な練習をしたら上達するでしょうか。
私が考える上達のコツとは、形だけの型通りではない型を練習する事です。
稽古で取り入れられる方とは、大変に練磨されて生み出されています。
稽古において決まった形で技を掛け合う事が多いですが、相手が動いた時に自分がどの様な状態になるかを意識して稽古してみて下さい。
初心者の頃は圧倒的に受身を取る事が多いはずですので、沢山機会があると思います。
自身との一体化から始めていく事が上達のコツとなります。
以上、合気道経験者の考える一体化と上達のコツでした。
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