ビリヤードの様々なショットのひとつとしてブレイクショットのやり方・狙い方をご説明します。
ほとんどの方がナインボールでのブレークを想像されると思いますので、ご期待通り、ナインボールのブレークに関して説明します。
最近ではブレークをする際に最初に手玉を置く位置を指定するようなルールもありますが、そうしたルールは無視して手玉をテーブルの端のほうから撞く撞き方を紹介することにします。
1.ビリヤードのブレイクショット
ビリヤードの花形ゲームはなんといってもナインボールでしょう。
世界でもっとも権威のあるビリヤードの大会「USオープン」では今でもナインボールが採用されていて、数々の熱い戦いが繰り広げられてきました。
そのUSオープンで一時代を築いたといってもよいビリヤード界のマジシャンと称されるエフレンレイズ(Efren Reyes)がよく使っていたブレイクがテーブルの端から撞くブレイクショットで、あまりのポケット率の高さに当時のプレーヤーたちはみなこぞってこのブレークを真似したものです。
名前がついているわけではないのですが、このレール際から撞くブレークショットのことを仮にここでは「レールブレイク」と名付けてみます。
2.ブレイクショットの重要ポイント
ブレークショットにはいくつかおさえておくべき重要ポイントがあります。
レールブレークではとくに次のようなことに気を付けて練習してみてください。
1.手玉の置き場所
おおよそ手玉1個半ぐらいレールと手玉を離して2ポイントのライン上より内側に手玉を置きます。
2ポイントとは、テーブルのレールに打ってある白いポイントのことで、ヘッド側から見て左右の2ポイント目を線で結んだラインより手前を2ポイント以内といいます。
レールから玉1個半ほど隙間をあけて、2ポイントの線上に手玉をセットします。
ちなみに2ポイントから置いた手玉がとび出ていると撞いた瞬間にファールになりますので気を付けてください。
手玉1個半が難しいようでしたら、拳1つ分ぐらいと覚えておいてもよいかと思います。
手の大きさ、腕の長さ、キューの長さ、身長などいろいろな要素でこのレールからの距離は少しずつ変わってきますので、自分にしっくりくる位置を見つけるようにしましょう。
玉1個半、拳1つはあくまで基準となるものですので、ここで大事なのは自分にあった位置を数多く撞いて見つけていくことにあります。
2.ブリッジ
ブリッジはレールブリッジを使いますが、レールからラックされた9つの的玉の先頭にヒットさせる必要があるため、レールに対してキューが斜めになります。
それを押さえるブリッジもレールに斜めに掛かる感じになります。
右利きの人は左側のコーナー付近にスタンスを構えて撞くことが多いと思いますので、左のレールに手をおいて、親指の背にキューを添わせ、人差し指がキューの上を押さえます。
中指、薬指の先がレールにひっかかっているような感じです。
ひとつ注意ですが、あまりキツくキューを押さえますと速く振ったキューと指の摩擦熱で火傷をすることがありますので、しっかりホールドしつつ、指の滑りが保てる程度にブリッジをつくってください。
3.テイクバックからフォロースルーまで
右利きの人が左側のレールから撞くことを前提に説明します。
スタンスは、いつも撞くところに構えます。
普段撞くフォームよりやや立ち気味に構えます。
体が立ち気味になる分、腕は少し下がり気味にしないとキューを水平に近くなりません。
こうすることで、脇が緩くなって大きくテイクバックできるようになると思います。
キューを大きく後ろに引きながら、右足1本に全体重をかけてタメを作ります。
そして一気にキューを前方に放り投げるようにフォロースルーしていきますが、同時に上体を起こしていきます。
さらに右足から左足に一気に体重移動して右足の裏で強く床を蹴るイメージで跳ね上げます。
体重は前後に移動する感じですが、上体は真上に伸び上がるような感じになると思います。
ブレークショットは普通のショットとは違い体重移動を活かしてより大きく速くキューを振る必要がありますので、フォームやストロークも特別なものになります。
人それぞれ個性の出るショットでもありますし、とにかく華やかなショットなので人に魅せることのできるショットともいえます。
大きく、ゆっくり深く、速く、長く、真っすぐに。
テイクバックから、フォロースルーまでをこのようなイメージで考えるとよいです。
4.的玉への厚み
9つの的玉で作られたラックの先頭の1番ボールに対して厚みが100%になるよう手玉の中心を撞きます。
この100%の厚みが少し右にズレますと、サイドポケットにスクラッチしやすくなりますので注意が必要です。
厚みがどうしても右にズレやすい人は、ラックされた玉の4段目右側の玉に厚み100%で狙うようにしてみると良くなる場合もあります。
調整の仕方は人それぞれ好みがありますので、軽くご説明するにとどめておきます。
5.ブレークでポケットしやすい玉
このレールブレークでポケットしやすい玉はラックの両脇の頂点の玉になります。
この両脇頂点の玉はコーナーポケットに直接入ることが多いです。
その次に入りやすいのは1番ボールで、再度ポケット方向に必ず向います。
その次に入りやすいのは手玉です。(笑)
手玉の厚みが狂いますとそれだけ手玉が暴れまわり、結果スクラッチの確率が大きくなります。
最後の手玉は置いといて、先頭の1番ボール、ひし型のラックの横の頂点の2個のボール、この3つの玉のうちどれかをポケットできるようなブレークが理想のレールブレークになります。
3.ブスタマンテ
フランシスコブスタマンテ(Francisco Bustamante)。ナインボールのブレークを語る上で、この人を知らないのはモグリし呼ばれます。
Youtubeなどで動画が残されていると思いますので、是非ご覧になって参考にしてみてください。
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