ナインボールのルール | ビリヤードのゲーム

ポケットビリヤードのゲームのひとつであるナインボールのルールに関してまとめてみます。

日本のポケットビリヤードシーンにおいてナインボールは若者の中でもっとも人気のあるゲームといっていいと思います。

多くのビリヤード場主催のハウストーナメントや日本ビリヤード連盟の公式大会などでも採用されている競技なので、ルール自体は厳格に決められています。

あまり細かく説明してもルールブックを見た方が正確で正しい情報になってしまうだけなので、基本的なルールや、各大会等で採用されるローカルルールなどに関してご説明することにします。

目次

1.ビリヤードのナインボールの基本ルール

ナインボールの基本的なルールについて書いてみます。

1.使用する玉とラックとブレーク

ナインボールは1番から9番の9つの的玉と手玉の合計10個の玉を使って競い合うゲームです。

必要ない玉はボールトレイにしまっておきます。

9つの的玉は、1個、2個、3個、2個、1個を菱形に並べてラックをして、先頭の1番ボールがフットスポットにのるようにラックします。

1番ボールが先頭、9番ボールがラックの真ん中にくるようにラックします。

先攻後攻はバンキングで決めます。

先攻後攻が決まれば、ゲーム開始となります。

手玉は、2ポイント以内からのブレークが通常のルールです。

プロの大会などでは大会規定でブレークボックスと呼ばれる所定のブレーク位置に制限がある場合がありますが、アマチュアの大会、試合では2ポイント以内のどこからでもブレークしても良いルールがほとんどです。

2.当てる順番と勝者の決定

常にテーブルに残った玉のうち最小の数字の的玉にファーストタッチしないとファールとなります。

ファーストタッチが最小番号に当たっていれば、その後のアクションで発生するショットは全て有効なショットです。

ショット後、全ての玉が停止するまでの間に台の振動などで動いた玉も有効とする場合がありますので、例えば地震などで触れていない9番がポケットされたような場合も、全ての玉が停止するまでの間であれば有効なショットになります。

有効なショットであればいつ9番が落ちてもそのセットを奪取します。

3.セット数とゲーム

通常勝敗は決められたセット数を先に奪取したほうが勝ちとなりそのゲームの勝者となります。

「3セット先取り」というレギュレーション(大会規定)であれば、相手よりも先に3セットを奪取すれば勝者となります。

4.ハンデキャップ

実力の異なる選手たちが集まる大会では、主催者側の判断でハンデキャップが設けられる場合があります。

ナインボールでは通常ハンデキャップは、勝ちとなるセット数に差をつけることで決められます。

低級者のほうが少ないセット数で勝利できるように設定されます。




トッププロが7セットであれば、レディースの初心者で2セット、一般初心者で3セット、B級4セット、A級セット、S級6セットぐらいのハンデが普通もっとも一般的なハンデキャップです。

2.ナインボールのファール

通常のポケットビリヤード共通のファールはここでは説明を省略して、ナインボールに特化した特徴的なルールの説明をします。

1.ファールと手玉フリー

ファールがあった場合に相手は手玉を好きな位置からリスタートできます。

手玉フリーとかボールインハンドと言います。

上級者になると1度フリーボールを渡すとそのセットはほぼ奪取は難しくなります。

手玉フリーは重要なルールです。

また、1セットの中で3回続けてファールするとセットを失うルールがあり、スリーファールと言います。

ツーファールの時点で相手に「ツーファールです。(次ファールするとスリーファールだよ!)」とコールする必要があり、コールがない場合はツーファールしていることとしてセットは続行されます。

3.プッシュコール

レギュレーション(大会規定)により接近玉の「リク」「2度撞き」を認める場合があります。

手玉と的玉の距離がチョーク1個以内の接近玉であれば、手玉と的玉に同時に力が加わった場合でも有効なショットとして認められます。

アマチュアの試合などでは正しく判定できる審判がいない場合が多いので、一律有効と認めて大会運営の迅速化をはかる方向になってきているのが実情です。

4.セット数のカウント

プロの競技で、自分自身でセットカウントをつける競技を見た事がないのですが、なぜかビリヤードのセット数のカウントだけは、自分自身でセット数をつけるルールが決められていることが多いです。

アマチュアの大会では、今だに「セットのカウント忘れは無効」と堂々とうたっているところもあります。

「相手審判」となることが多いアマチュアの大会などでは、セット数の管理をする人もいないのが実情でそうした場合は、自分でしっかりとったセット数を管理しないといけない場合があるので、注意をしましょう。

意外に忘れることが多いルールで、言った言わないの揉め事の原因になりやすいルールとも言えます。

試合前に必ず相手プレーヤや主催者側に確認をしておくことをお勧めします。

5.キューの長さ

最近のジャンプキューの性能の進歩はめざましく、軽々と玉1個を飛び越えていくようなショットを可能にするものが数多く登場してきています。

隠れた玉をどう処理するかという醍醐味を削ぐという意味で、こうしたジャンプキューの使用を認めていない大会もたまにあります。

キューの長さや太さで規定される場合がありますので、規格外になっていないか自分の道具のサイズはおさえて大会に臨むほうがよいです。




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当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

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