自分に合ったフラダンス衣装の選び方【ドレス】編

フラダンスのステージでは、踊りはもちろんですが、色とりどりの美しいドレスを見るのも楽しみの一つです。

練習して上達したらステージに立ってお客さんの前で踊ってみたい、と思っている人もいると思います。

そこで、フラダンスで着用するドレスについて少し学んでおきましょう。

目次

1.アウアナの衣装

フラダンスには大きく分けて2種類の踊りがあります。

カヒコを呼ばれる古典フラと、アウアナと呼ばれる現代フラです。

カヒコではティーリーフなどの植物を編んで作ったスカートや、自然の染料で染めたパウスカートなど、自然の素材を使って作られた衣装を身に付けます。

対してアウアナの衣装はデザインや色柄、素材など基本的に自由です。

ムームーと呼ばれる長くゆったりしたドレスがその主なものです。

ウエストを細くしぼった形、切り替えのある形、マーメイドライン、スリップドレス、ベアトップドレス、半袖、七分袖などさまざまです。

また、ドレスの裾を長く引く形の「ホロク」と呼ばれるエレガントなドレスもあります。

色や柄、形の組み合わせによって様々なドレスが作れるので、その分選ぶ楽しみも増えますね。

2.ドレスの色とレイ

形も色も自由とは言いますが、実はドレスを選ぶ時には守らなければならないポイントがあります。

それは、踊る曲のイメージに合っているかどうかです。

例えば、大人の恋愛をテーマにした曲に、可愛らしい花柄のパステルカラーのドレスはミスマッチですよね。

しっとりとした大人の曲を踊る時はシックで大人っぽい色とデザインのドレスを選びます。

そうすると自然にドレスに合ったシックで大人っぽい気持ちになり、曲のイメージをより豊かに表現できるような気がするから不思議です。

逆に、カウボーイがテーマの曲には、ジーンズにカウボーイハットという衣装を合わせることで、活発でテンポのよいイメージを演出することもあります。

レイも歌の意味に合わせて選ぶようにします。

歌詞にピカケの花が歌われていればピカケを、ロケラニならばロケラニ(ハワイ語で天国のバラ。ピンク色の小さな八重咲きのバラです)を選びます。




もう一つ覚えておきたいことは、ハワイの島々にはそれぞれを象徴する色と花があることです。

ハワイ島/オヒア・レフア/赤
マウイ島/ロケラニ/ピンク
オアフ島/イリマ/黄色
モロカイ島/ククイ/緑
カウアイ島/モキハナ/紫
ニイハウ島/ププ(ニイハウシェル)/白
ラナイ島/カウナオア/オレンジ
カホラヴェ島/ヒナヒナ/グレー

この色と花は、1923年にハワイ議会で決定されたもので、イベントなどで各島の代表が集まる時にはその島々の花のレイを身に付けることが慣習になっています。

それぞれの島にちなんだ曲を踊る時は、その島の色のドレスを選び、その島の花のレイをつけます。

3.まとめ

毎年春にハワイ島ヒロで開催される、ハワイ最高峰のフラの祭典『メリーモナークフェスティバル』

ハワイで指折りの有名ハラウ、その中から選び抜かれたダンサー達の素晴らしい踊りはもちろん最大の見どころですが、彼らの身に付ける衣装は大会の華です。

様々な美しいドレスを見ることが出来るし、その年の流行も知ることも出来ます。

ハワイの伝統や文化を学ぶ意味でも、メリーモナークのような大きなイベントは見逃せないものです。

さらに注目してほしいのは、ダンサー達の衣装の着こなし方や裾のさばき方です。

踊りが衣装を引き立て、衣装が踊りを引き立て、曲の世界観を美しく豊かに表現しています。

まるで衣装が体の一部になったように見えます。

「自分に合ったドレスの選び方」が今回のテーマですが、私は初めから自分にぴったり合ったドレスなんてないと思っています。

ドレスは、着ているうちに体に馴染み、踊っているうちに踊りに馴染むものだと思います。

だから、何度も着て、何度も踊ります。

そうしているうちに、ドレスは自然と「自分に合ったドレス」になっていくものだと思います。

フラダンスを続けているとそういうドレスが増えていきます。

それもフラダンスの楽しみの一つだと思っています。




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この記事を書いた人

当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

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