フラダンスのハンドモーション「波」のやり方

フラダンスでは歌詞をパントマイムのように手の動きで伝えます。

それをハンドモーションと呼びます。

フラダンスの振付はステップとハンドモーションの組み合わせによって構成され、それに流れるような動きと表情の変化で曲の世界を表現するのです。

ここではハンドモーションの中でも登場する機会の多い「波」の動きを紹介します。

目次

1.基本姿勢

基本姿勢はいつもの通り、クウポジションです。

足を肩幅に開いて立ち、そのまま膝を曲げ腰を落とします。

この時、前のめりになったりお尻を後ろにつき出したりしないように気をつけます。

肩の力を抜いて胸を開き、おへその辺りに力を入れて体の中心に杭が一本刺さっているようなイメージで姿勢よく立ちます。

2.波のハンドモーション

波、ハワイ語では「ナル」といいます。

ナルのハンドモーションは、主に手の平の動きで波が揺れる様子を表します。

まず、両方の手の平を下に向け、手首を腰骨につけてからそのままの高さで30cmほど体から離します。
腕をピンと伸ばし切るのではなく、肩の力を抜いて少し肘がゆるんでいる状態です。

そのまま両腕を体の右前45度に、開いた幅をキープしたまま動かし、上半身も手の方向へ向けます。

これがスタート地点です。

左の指先が右の手首より前にはいかないように気をつけてください。

その状態から両方の指先を斜め上に向け、指先で山を描くように登って下り、その動きをもう一度繰り返します。

この時、登って下ってきた手の平が、最初の位置より低くならないように気をつけましょう。

そして2回目に下ってきた手は、また上に登ったり下に降りてしまわないで、そのままの高さで横にスライドさせるようにします。

手の平はメロンくらいの大きさのボールをつかむ感じで、そっと丸めます。

それ以上指を曲げないように、そして指がバラバラに開かないように気をつけます。

親指は手の平を丸めたところにそっと添えます。

左側も同様です。

肘の力を抜いて、肘から先だけを柔らかくゆったりと動かしましょう。




肩が腕と一緒に上下に動かないように気をつけましょう。

3.波の表現

ハンドモーションはただ手を動かせばいいというものではありません。

その手の動きで、景色や自然の事象、心の動きなどあらゆるものを表現しなければならないのです。
ただ突っ立って手を上に下に動かすだけでは、波がただ揺れているだけの表現しかできません。

どんな波なのか、例えば荒れる海なのか、静かに凪いだ海なのか、大海原の真ん中で揺れる波なのか、それとも小さな入り江に打ち寄せる波なのか。

歌詞をよく読んで、波がどんな様子なのかを読み取ることが大切です。

でも、大きな波だからといって大きく手を動かせばいいというものではなく・・・なかなか難しいものです。

ではどうすればいいか、色々な人の踊りを見て私なりにつかんだ表現方法を紹介します。

一つは姿勢です。

手で波を描く時に、上半身をその方向へ少し傾けます。

そうすることで腕がより遠くへ伸び、波の動きを大きく見せることが出来ます。

二つ目は目線の動きです。

基本的に手の動きを目で追う形ですが、波を打つ手から徐々に目線を遠くに動かすと、広い海に揺れる波、近くを見るようにすると、入り江に打ち寄せる静かな波が表現できるように思います。

最後に表情。

恋人と一緒に眺める海の波、去って行った恋人を思いながら寂しく見る海の波、色々なシチュエーションによって顔の表情を工夫しましょう。

4.まとめ

フラダンス上達のためのポイントの一つは、曲の世界をよく理解することです。
その為には、まず歌詞を読み、その言葉のひとつひとつに込められた思いを読み取ることが大切です。

そしてそれを、体中で表現します。

日本のフラダンサーの中にはそれが苦手な人が多いと言われます。

確かにハワイのダンサーに比べると、顔の表情一つとっても硬くてぎこちないように思います。

いくら踊りが上達しても、まるで表情のない顔で踊っていてはせっかくの踊りが台無しですよね。

まず恥ずかしいという思いを捨てましょう。

そして、伝えようという気持ちを持ち、心を込めて踊りましょう。




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この記事を書いた人

当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

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