テコンドーの道場に入門すると「チャリョ、キョンネ」や「シジャ」「クマン」など独特の単語が飛び交っている様子を耳にしませんか。
あれは呪文でもなんでもなく、テコンドーにおける挨拶なのです。
今回はそんなテコンドーにおける基本中の基本、挨拶についてを述べていきます。
1. これだけは覚えよう 普段の挨拶
テコンドーは韓国、朝鮮半島発祥の武道であるため挨拶は基本的にハングル語で行われます。
しかし、何の心配をすることもありません。ここで述べる基本的な挨拶さえきちんと理解しておけば、あなたはいつものようにリラックスして楽しく稽古に汗を流せます。何も難しくありませんので正しく覚えましょう。
1.稽古を始める前の挨拶
稽古を始める前には道場生は「チャリョ」「キョンネ」と挨拶をします。
これは何を意味するかといいますと「チャリョ」は「気を付け」、「キョンネ」は「礼」です。始める前に「気を付け」「礼」と挨拶することで気持ちを切り替え、日常と非日常のスイッチを切り替えているのです。
稽古前の自分とテコンドーを学ぶ武道家としての自分を切り替えるためにもこの挨拶は覚えましょう。教えてくれる先生や共に高め合う仲間への礼儀にもなります。
始める前の「チャリョ」「キョンネ」はテコンドーを学ぶ武道家としての区切りのルーティンでもあります。
2.数を数えるときには
もう一つ忘れてはならない基本の挨拶があります。挨拶に分類されるかはさておき、必ず覚えなければならないキーワードです。
それは「数の数え方」です。テコンドーにおいて号令をかけるときは数を数える場合が非常に多いので数の数え方は真っ先に覚えましょう。
基本的には1から10まで数えていきますが順番に「1ハナ2 トゥル3 セッ4 ネッ5 タソッ6 ヨソッ7 イルゴップ8 ヨドル9 アポップ10 ヨル」と数えます。
数を正しく数えることは型の全体練習で号令をかけるときも非常に多用しますし、人数を数えるときも必要です。
テコンドーを学ぶ以上、ハングル語の挨拶は最低限覚えることをお勧めします。
2. 試合での挨拶
テコンドーにおける基本の挨拶を上記では解説しましたが、試合の挨拶は最も重要といっても過言ではありません。
まずは基本となる挨拶を道場で学び、一通り理解してから試合で恥ずかしい気持ちにならないように場数を踏んで慣れていきましょう。
1. 試合の挨拶 基本のき
上記ではテコンドーにおける挨拶の基本について述べましたが、型や組手の試合で必ず必要になる挨拶を解説します。
これができればあなたは胸を張って試合に臨めます。
ルールが一通りわかっているので無駄なプレッシャーに押しつぶされることなく、いつものようにリラックスして試合に臨めることができます。
逆にできなければ試合で恥ずかしい思いをして緊張しますし、嫌な気持ちを抱えたままなので自分の実力を100パーセント引き出せないことだってあります。
そこで「試合の流れの挨拶」を覚えましょう。
基本的には「チャリョ」「キョンネ」「チュンビ」「シジャ」「クマン」の5つさえ覚えておけば試合で困ることはありません。
上記では「チャリョ」「キョンネ」について解説しましたので、残り3つの挨拶について解説していきます。
まずは「チュンビ」とは「構えて」という挨拶です。「チュンビ」と言われたら足元の開始戦から左右どちらかの足を引いて構えます。「チュンビ」とは戦いにおける「準備」なのです。
次に「シジャ」。これは「始め」「開始」という意味です。組手試合の始まりを意味します。この挨拶を聞いたら気持ちを切り替え、自分の力を全てぶつけましょう。
最後は「クマン」。これは「やめ」「止まれ」の合図です。この号令がかかったら試合は終了です。即座に手を止めて開始戦まで戻りましょう。
以上がテコンドーにおける基本の挨拶です。ITFでもWTFでも共通の挨拶ですのできちんと覚えて日々の稽古に励みましょう。ご清聴ありがとうございました。
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