45歳から50歳、それ以降の世代にはレッスンそのものも勿論大事ですが、それ以上にメンテナンスはもっと大切になってきます。そこで、「40代後半から50代前半で始めるバレエの身体のメンテナンス」について、考えてみたいと思います。
1.睡眠時間はメンテナンスの基本
まず大前提として、睡眠はメンテナンスの基本です。
データでは日本では45歳から49歳までの女性が最も睡眠時間が短く平均6時間48分だそうです。
この数字だけ見ると7時間近く眠れているし、十分な気もしますが実は世界平均でみると1時間以上日本の女性は睡眠時間が少ないことになります。
どうしても自分の事より家族のお世話や仕事などで、多忙の極みであるこの世代、バレエに来られている皆さんも他人事ではないと思います。
忙しくておちおち眠ってもいられないというのも事実かもしれませんが、それほど忙しい年代だからこそ、睡眠時間は出来るだけ確保していただきたいと思います。
睡眠不足が引き起こす健康障害は、この年代になってくると深刻な病気を引き起こす要因にもなり得ます。
ご家族の協力を得たり、一日の時間配分を見直すことなどを通して、なるべく良質の睡眠を確保していただきたいと思います。
2.整体や整骨院で定期的なメンテナンスを
バレエで脚や肩の可動域が狭かったり、脚のアライメントが崩れている方、O脚、外反母趾、筋肉疲労などが原因で、
スムーズに動けなかったり柔軟性に支障がある方には、整体などの利用もおすすめです。
整体や整骨院のメリットは、骨格へのアプローチをしてくれることで、長い年月の癖で歪んだ身体を矯正してくれることや、プロの手でストレッチを安全にしてくれることです。
もちろんバレエで使って硬くなった筋肉や、上手に動かせない股関節や肩甲骨、背骨の調整もしてくれます。
40代後半にもなってくると、どんなに健康的に暮らしてきても長年積み重ねた疲労や筋力低下の影響が身体にあり、
それが筋膜の癒着を起こしたり、猫背や肩こり腰痛などを引き起こしています。
また、今は当たり前になったパソコン作業やスマホ操作も身体にとっては決していいものではありませんから、
バレエをよりよく踊るためのメンテナンスもかねて、利用をされるのもおすすめです。
3.プライベートの充実も大切なメンテナンス
心身ともに変化の大きいこの時期は、バレエだけでなくプライベートの充実も大切なメンテナンスの要素です。
バレエを頑張ることで、バレエ以外の時間も満たされている方は勿論それでいいですし、
バレエも人生を楽しむ要素の一つであれば、それ以外の人生を楽しむ要素を充実させることもまたメンテナンスになります。
多忙な年代だからこそ、自分にとって嬉しいこと、楽しいことを引き寄せて、心身ともに良いバランスが取れるように、メンテナンスを充実させていただきたいと思います。
メンテナンスと言うと、静かに時間を過ごすことをイメージしがちですが、アクティブに時間を過ごすことがメンテナンスになる方もいらっしゃいますし、本当に人それぞれです。
ご自身にとってメンテナンスになるものを大切にしていきたいですね。
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