2020年、東京オリンピックの正式種目となり注目を集めるボルダリング。(正式種目名はスポーツクライミング)
クライミング施設は全国400か所以上、競技人口は60万人を突破しています。
この記事では「みんなに知ってほしいボルダリングの魅力とは?」を
これから始める人にも分かり易く解説していきます。
1.ドハマる!? 頭も使う戦略系スポーツ
「壁を登るだけなら簡単じゃん?」、「握力、筋力がないと無理でしょ?」どちらも未経験者からよく聞かれる言葉です。
この言葉は間違っているわけではありませんが、正しくもありません。
ボルダリングは、壁に「ホールド」と呼ばれる、カラフルな石が取り付けられており、
設定されたルート(課題)によって、使っていいホールドは決められています。
ホールドをどのような手順で使い、ゴールを目指すのか? これを考えず闇雲に壁に取りつき、壁の上で“立ち往生”してしまう初心者の姿は、ジムにいると頻繁に目にする“あるある”な光景です。
同じく“あるある”なことで、力自慢の男性が腕力だけで登っていく姿もよく目撃します。
もちろん、ある程度以上の身体能力を持つ人なら、力だけで登ることも出来ますが、
そういった力任せなクライミングは長続きせず、身体への負担も大きくなってしまいます。
意外に思われるかもしれませんが、初心者の男女グループがジムに訪れて、
バランスや柔軟性のある女性が、課題の正しい手順(ムーブ)を見つけ出し、
男性よりも登れてしまった、ということは珍しくありません。
もちろん、登り続けることで“身体能力”の向上は期待できますが、
同時に、パズルゲームのごとく“課題を正しく読む”力も求められるのです。
この相反する2つの魅力を備えたボルダリングは、
ハマり要素に富んだ、“戦略系のスポーツ”と言えるでしょう。
2.課題のグレードを更新して、上達を実感
前述した通り、ボルダリングには課題が設けられていますが、それぞれの課題には難易度が設定されています。
難易度は“グレード”と呼ばれていて、ジムによって多少の誤差は出てきますが、
簡単なものは10級から、最難易度が3段ぐらいまでの間で設定されています。(誤差が出るのは、課題を作るのがジムのスタッフや、セッターとよばれる“プロ”で、
そのジムやセッターの基準次第で、難易度が異なってくるためです。)
始めて来た人~初心者は、5級あたりが文字通り“壁”となっていて、
ここを始めたばかりでスンナリと登れる人は、“登る才能”を秘めた人かもしれません。
とか、偉そうに言っている筆者は、初めて3ヶ月くらいは5級をまともに登れませんでした。
このグレードをジムに通いながら更新していくことで、自らの成長、上達を実感していくことが出来ます。
さながら、ロールプレイングゲームのレベルアップの喜びにも似たもので、
1週間かけて登りきった5級の課題を、数ヶ月後にはアップ代わりに登れるようになれば
嬉しさと達成感にあふれ、また次の課題へのモチベーションになるはずです。
その頃には、筋力増加、基礎代謝量の増加など、少しずつ身体の変化も表れてくるでしょう。
自分の“上昇具合”を楽しむことは、ボルダリングの大きな魅力となっています。
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