卓球の基本姿勢と素振りで正しいフォームが身に着いて、ボールにラケットを当てるタイミングがわかってきたら、実際にラリーをしてみましょう。
卓球のラリーとは、ここで紹介する基本的なものから、一流選手の激しい打ち合いのようなものまで、連続してボールを打ち合うことを言います。
ボールをよく見て、素振りを思い出して打ちましょう。
素振りは、たくさん練習できているでしょうか?
素振りを普段からやっておくと体が覚えて、反射的に動けるようになります。
卓球のラリー練習では、相手を打ち負かすことを目的とはしていません。
正しいフォームを身につけるために、なるべく長く続けます。
そのためには相手が返球しやすい場所に返しします。
ボールの強さもコントロールしなければなりません。
初めのうちは、正しいフォームが身に着くまで、練習相手は中級者以上の方にお願いしましょう。
初級者同志では、お互いに返球がバラつき、正しいフォームが身に付きません。
1.フォアハンドラリー
卓球のフォアハンドラリーをしてみましょう。
テレビなどで放送されるような大きな大会に出場している選手たちが、試合の前にフォアハンドで軽く打ち合いをし、練習をしているろころを目にします。
それが、フォアハンドラリーです。
試合の前だけでなく、練習の始まりはほとんどがフォアハンドラリーから始めます。
一流選手から、初心者まで共通の基本の練習方法と言えます。
まず、基本姿勢からです。
卓球台の近くのフォア側に立ち、前傾姿勢で重心は足の裏全体ではなく、つま先側に重心をおきます。
お互いのフォア側にボールを打ちます。
フォアクロスでフォアハンドラリーをします。
コース、力の加減ともにコントロールが必要です。
力まかせに打たずに、相手の打ちやすい場所に軽く返すようにします。
ラリーが続くようになったら、基本を思い出しながら打ってみましょう。
ラケットをしっかりと振ること、体重移動ができているかを確認します。
2.バックハンドラリー
シェークの人はバックハンドでラリーをしてみましょう。
ペンホルダーは、ショートのラリーでもいいです。
お互いのバック側に返球します。
やはり中級者以上の方に、お願いしましょう。
相手の方は、バック側からのフォアハンドでもいいと思います。
やはり、ボールに強弱をつけずに、相手の打ちやすいところへ返します。
ショートでは、振るという意識ではなく、角度を合わせて軽く打ち返す感じです。
ペンホルダーの場合、バックハンドはシェークに比べて振りにくいものです。
バック側は、シェークに比べると、腕をひねるという動きが入るためです。
上達していくうちに、パックハンドも打てるようにしたいものですが、初めのうちはバック側はショートを多用することになります。
ペンホルダーの戦い方としては、フットワークを使い、ファアハンドを武器に攻めていくのが一般的です。
フォアハンド、バックハンドともにクロスで打つほかに、フォアからバックにストレートに打つなどのラリーもやってみましょう。
3.1000本ラリー
フォアハンドラリーが上手にできるようになったら、1000本ラリーをやってみましょう。
1000本ラリーをやる意味があるのか、意見が分かれることもあります。
毎日の練習でやる必要はないとは思いますが、時間があるときなどはやってみるのもいいでしょう。
絶対にやらなければいけない練習というわけではありませんが、私が1000本ラリーをおすすめする理由は、ボールをコントロールしながら長くラリーを続けるほかに、緊張感と、集中力を体感できることです。
卓球においての緊張というものが、普段の練習だけではなかなか感じにくいことや、集中力という言葉は知っていても、実際はどのような状態なのかを初心者に感じてほしいと思います。
やり方は普通のフォアハンドのラリーですが、自分が1000本、相手が1000本、つまり1000往復です。
途中で失敗したら1からやり直しです。
基本の動きだけなので、簡単そうですが、1000本続けて打つのはなかなか難しいものです。
集中力が途切れてしまうと失敗してしまいます。
初心者はまずは50本、100本と、段階的に増やしていき最終的には1000本を目指しましょう。
卓球経験者の中には、1000本続かなければ帰らせてもらえなかったなどという記憶を持っていらっしゃる方も多いでしょう。
そこまでする必要はありませんが、経験をしてみるのはいいことです。
せっかく長くラリーが続いていたのに自分がミスして、相手に悪いなと思ったり、逆に999本で相手がミスしてしまったりと、いろいろなことが起こってくるので、神経を集中して打たないとならないわけです。
1000本ラリーを達成した時は、やはり達成感も味わうことができます。
ラリーはここで紹介した基本だけではなく、ドライブでのラリー、ツッツキでのラリーなどもあり、相手がカットマンの場合はカットとドライブのラリーもあります。
その人の戦型、レベルに合わせてやらなければいけないラリー練習もあるでしょう。
初心者も、ラリーが続くようになってきた頃には卓球が楽しくなってきていると思います。
ラリーが続くということは、ある程度、ボールの強さや、コースなどのコントロールができてきたということです。
ここまでくれば、初心者どうしの練習でも差支えないでしょう。
打球にはその人、その人のクセがあるので、いろいろな人とラリー練習をしてみましょう。
卓球は、どの戦型も、どんな打ち方もラリーはその基本となる打ち方ですので、工夫をしながら普段の練習にラリー練習を取り入れましょう。
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