乗馬の起源はいつごろどこでどのように始まったのでしょう。
歴史上、馬で有名なのは中央アジアの騎馬民族でしょうか、日本でもモンゴルのチンギス・ハーンが有名ですね。
では、中央アジアが起源でしょうか?
しかし、アメリカ大陸の先住民も馬術には長けているような感じがします。
アメリカ大陸が起源でしょうか?
今回は、世界の乗馬の歴史についてご案内します。
1.ブリティッシュ乗馬の起源
現在の乗馬の始まりは、古代ギリシャまでさかのぼります。
現存している最古の馬術所を執筆したのが、古代ギリシャのクセノフォンだといわれています。
ルネッサンス期までは、そのクセノフォンの馬術が引き継がれていました。
そしてルネッサンス期(14-16世紀)イタリアで、クセノフォンの馬術が再考され、18世紀になるとフランスでド・ラゲリニエールが現代の馬術である近代馬術の基礎を生み出し、19世紀のドイツでシュタインブレヒトがその馬術法を進化させました。
ドイツは現在でも世界有数の馬術大国で、多くの素晴らしい馬術選手を世に送り出しています。
フランスにも有名な馬術学校があり、やはり多くの素晴らしい選手が世界で活躍しています。
現代の日本のブリティッシュ乗馬は、このヨーロッパで生まれた馬術が基になっています。
2.ウェスタン乗馬の起源
ウェスタン乗馬の歴史は、16世紀にスペインの軍隊が馬と共にメキシコに上陸をし、北上したのが起源とされています。
そして、開拓民がヨーロッパからアメリカ大陸に渡り、馬を使って牧畜の効率化をする為に生み出され進化したものが、現在のウェスタン乗馬の基礎と言われています。
奇しくもウェスタン馬術もブリティッシュ馬術も、場所は違っても、同じ16世紀ごろから現代馬術につながる基礎が生まれました。
ブリティッシュ乗馬は見た目の美しさや優雅さを重視しますが、開拓民の間から生まれ進化したウェスタン乗馬は、実用性重視です。
3.現代の日本の乗馬について
日本にも古くから続く独自の馬術がありましたが、今は本流ではなく、細々と各地域で引き継がれているのみです。
日本の乗馬の歴史は、中央アジアから朝鮮半島経由で西日本に渡ってきたのではないかと言われています。
流鏑馬や、打鞠等の伝統行事は、日本古来の馬術で行われていますが、時代劇等では、現代の乗馬法が採用されています。
現代の西洋馬術が日本に入ってきたのは、明治時代ですがそれ以来日本の馬術の主流はブリティッシュ馬術になっています。
ウェスタン馬術もとても人気がありますが、日本では公式競技もブリティッシュ乗馬がメインなので、まだまだブリティッシュ乗馬人口の方が多いと思います。
西洋馬術が日本に入ってきたことにより、馬もだんだんに日本の在来種は減り、海外から入ってきた乗馬用の馬が主流になっていきました。
在来種の中には絶滅が危惧されている種類も居り、その地域の保存会のかたがたが懸命に繁殖を続けている状態です。
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