乗馬が上達する筋トレメニュー

乗馬というと優雅なイメージで筋トレとは縁がなさそうだと思う方も多いと思いますが、実はなかなか体力も筋力も必要とされるスポーツなのです。

そこで、乗馬の上達の助けになるような筋トレをご紹介したいと思います。

1.乗馬に必要な筋肉

馬術選手を見ていると、すらーっとしている方が多く、がっちりとした筋肉質な方はあまりいません。

それでも、乗馬は柔軟性に加え意外と筋力をも要求されるスポーツです。

だからと言って、普通の筋力だけが必要であれば、男女差が出てしまい女性には不利なスポーツになりますが、乗馬は唯一男女の区別の無いスポーツです。(学生馬術は別)

女性も男性も区別無く同じ競技に挑みます。

では、乗馬に必要な筋力とはどんなものでしょうか?

乗馬に必要とされる筋力はおおまかに挙げますと、「馬上で姿勢を正しく保つ為の筋肉」、「馬を前へ出す為の筋力」、そして「馬を制御する為の筋力」の3種類です。

2.美しい姿勢を保つ為の筋力

馬は馬力という言葉の起源になったぐらい強い力をもつ動物です。

乗馬は、その強い馬の力を主に上半身を使ってコントロールするスポーツです。

揺れる馬上で、馬をしっかりコントロールする為には背筋を伸ばし、上体を起こした美しい姿勢を保たなくてはいけません。

前屈みになると、手綱をきちんと張って持つ事もできません。

手綱が弛んでいると、馬をコントロールできなくなります。

それに前屈みになると落馬しやすくなります。

インストラクターが、「身体を起こして」と言うのはそのためです。

馬上で美しい姿勢を保つにはバランス感覚も必要ですが、強い馬の力を上半身で受け止めてコントロールするには、しっかりとした背筋が必要です。

そして、その背筋を支える為には腹筋も必要です。

まず、馬に手綱を持ってかれてしまい、正しい姿勢を保つのが難しいと感じられている方は、腹筋と背筋を鍛えるトレーニングをしてみましょう。

3.馬を前へ出す為の筋力

馬を前に出すというのは、馬をきちんと歩かせるという事ですが、馬はお腹を蹴っただけでは歩き続けてくれません。

蹴るという行為は、馬に「次の動作に移るよ」と教える合図であって、運動を継続させる合図ではありません。

超初心者向きの馬ならば、停止から常歩、常歩から速歩に移動するときは蹴ればなんとか動いてくれるでしょう、しかし、中級者向きの馬になると蹴るだけでは思うように動き続けてはくれないと思います。

初心者のうちは、馬を蹴るのにも一苦労な事もあると思います。




馬を前へ出すには、別の力が必要になります。

発進するときは、馬を蹴りますが、その動きを継続させる為に乗り手は常に馬に脚のふくらはぎの内側で軽く刺激を与えています。

だからと言って、ぎゅーっと馬体を脚で締め付けるような筋力が必要なわけではありません。

乗馬において、乗り手の脚は添え物です。

脚は、ばたばた動いてもいけませんし、馬の体から離れても、馬の体を締め付けてもいけないのです。

脚を正しい位置に自然に置いておくには、まず正しい姿勢を保つ事が第一ですが、筋力も必要になります。

そのために必要になるのは、股関節から脚を自由に操る筋力です。

こちらの筋肉は、乗馬をコンスタントにしていれば自然に出来上がってきます、というより乗馬を続ける事でしか得られない筋力だと思います。

しいていえば、柔軟な身体のほうが必要な筋肉も育ちやすいですので、騎乗前にはストレッチ等を行い、柔軟な身体にしておく事が大切です。

4.馬を制御する為の筋力

馬を制御、ようはコントロールをするということですが、主に拳に握った手綱と体重移動で馬をコントロールします。

それにも、正しい姿勢で馬上に居られる事が前提になります。

馬が首を振ったり、前に伸ばしたりしたときに釣られて手綱を持っている手が動いてはいけません。

手綱は馬の口の中にあるハミと連結しています。

手綱を持った拳から、このハミに合図を送る事で、馬を左右に動かしたり、停止させたりします。

初心者のうちは、手綱に頼る傾向にありますが、手綱に頼りすぎると馬の動きに持っていかれ落馬しやすくもなります。

手綱に頼らない為にも、身体を起こして騎乗することが第一です。

身体を起こしていないと、馬を止めるために手綱を引くことすら出来ません。

それには、やはりバランス感覚と背筋腹筋になります。

手綱のコントロールは手先だけで行うものではなく、上半身の体重移動が必要です。

5.まとめ

ちょっと難しかったかもしれませんが、乗馬にいわゆる筋力のパワーはあまり必要ありません。

筋肉の力よりも身体を支える筋力が必要なのです。

しかし、普通に生活をしていて背筋や腹筋が発達する事はあまり無いでしょう。

乗馬に必要な筋力は乗馬でつけるのが一番ですので、コンスタントに練習する事が一番の上達の早道です。

しかし、筋力が無いよりはあったほうが良い事は確かですので、腹筋運動を行ったり、バランスボール等を使ったエクササイズや、ジムで行える普通の筋トレをする事は、体力の向上にもなり十分に乗馬の上達にも有効です。




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この記事を書いた人

当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

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