乗馬クラブでは、洗い場はたいてい厩舎の近くに配置されています。
騎乗前の手入れや馬装、騎乗後の馬装解除と手入れも洗い場で行います。
後は、怪我している馬の傷の消毒や、獣医さんが乗馬クラブに往診に来た時もまずは洗い場に繋ぎます。
馬を手入れする場所ではありますが、馬を繋ぐ場所でもあるのが洗い場です。
1.洗い場ってどんなところ?
乗馬クラブによって色々ですが、たいていは厩舎の近くに設置してあり、地面は水はけが良いようにコンクリートになっていますが、
馬が滑らないように、ゴムマット等がおかれていることも多いです。
馬1頭ずつに専用の洗い場があるところは少ないと思います。
普通の乗馬クラブだと5-10個の洗い場がひとつの建物に並んでいて順番に使うようになっています。
1つの洗い場は、馬と人間が入れるほどのスペースで、決して広くはありません。
1頭ずつ繋ぐように区切られています。
あまり大きいと馬が動くスペースを与えてしまい、うろうろと身体を動かしたり、肢を蹴り上げるようなスペースがあっては人間の方が怪我しまうかもしれないからです。
広さとしては、どこの乗馬クラブでも奥行きは2m70cm-3mぐらい、幅は1m80cm-2mぐらいが一般的です。
2.馬を洗い場に連れて行こう
乗馬クラブによってはお客さんに手入れをさせないところもありますが、手入れをさせてくれるようであれば自分の乗る馬の手入れは自分でしたほうが絶対に良いです。
乗馬では、良い乗り手は「厩の仕事七分に乗り三分」と言われていますので、乗るより世話が大事ということです。
馬を洗い場に連れて行くには、まず無口を装着し引き手をつけて誘導します。
洗い場に馬を入れる前に、洗い場の床に他の人が使った手入れ道具やバケツなどが置かれていないか確認しましょう。
洗い場は、滑り止め処置がされていることが殆どですが、やはり水を使うところですので、馬も人間も滑ったりしないように細心の注意を払って、馬を誘導してください。
多くの洗い場が、頭から馬を入れて、奥でUターンをして、入り口部分に馬を繋ぐようになっていると思います。
中には頭から入って、出る時はトンネルをくぐるように反対から出れるようになっている洗い場もあるようですが、あまり一般的ではないでしょう。
なぜなら、たいていの洗い場は、馬が暴れたり逃げたりしないように左右と後の三方には鉄パイプなどがめぐらされているからです。
幅が狭いと感じても、ちゃんと馬がUターンできるサイズで作られているので大丈夫です。
奥まで行き人間がUターンをすれば馬もそれに従い、上手くUターンをします。
Uターンが出来たら、左右の引き手をしっかりと支柱に固定しましょう。
各洗い場の区切り用支柱に引き手を繋ぐ輪があります。
引き手は、左右均等に、そしてピーンと張るのではなく、少し余裕を持って張りましょう。
それと引き手の先端が地面などに垂れないように気をつけましょう。
人間や馬が踏んだら解けたり、滑る原因になるかもしれないからです。
あと、同じ乗馬クラブの馬であっても、相性が悪い馬も居ます。
そのような場合は、相性の悪い馬同士が隣同士にならないようにも気をつけましょう。
そして、手入れが済み、洗い場から出る前に手入れ道具等は片付け、馬が安全に出れ、そして次の人が気持ちよく使える状態にしておきましょう。
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