ボルダリングは、スポーツクライミングの名で、東京オリンピックの正式種目に採用されました。
W杯などで日本代表選手は著しい活躍を見せていますが、一般のクライマーでも出場出来るような大会もあります。
今回は「ボルダリングで競う!コンペに出てみよう」です。
1. 自分の成長を知る
ボルダリングを始めて、自分がどの程度登れるようになったのか、知ってみたいとは思いませんか?
もちろん課題にはグレードがあるので、グレードを更新していくことで成長を図ることは出来るでしょう。
ただ、そういった“自分との争い”とは別に、「誰よりも登れるようになりたい」という欲求も、また自然と湧き上がってくるものだと思います。
コンペに出場することは、この相反する二つの気持ちを解消するチャンスの場なのです。
コンペの形式はアウトドアメーカーなど主催する大きなものから、ジム主催の小規模なものまで様々な形があります。
参加者全員が一斉に課題を登っていき、制限時間内に何本完登できたかを競う“セッション方式”と、複数の課題に選手が順々に案内されていき、制限時間内に各課題をクリアできたかで競う“ベルトコンベア方式”が、コンペでの主な方式2つになっています。
予選では、どちらの方式もよく使われますが、決勝となるとベルトコンベア方式が多くなっています。
上記のような1日の間で競うコンペとは別に、ジム単位で行われる一月単位で完登本数の数を競うようなものもあります。
2. 限られた時間内で実力を発揮できるか?
普段通っているジムでは、自分のお目当ての課題には、いくらでも時間やトライ回数を重ねられます。
ところがコンペでは制限時間が設けられており、時間内でなるべく少ないトライ数での完登が求められます。
そして少ないトライ数で登りきるために欠かせないのが、オブザベ(下見)です。
オブザベは、登る前に頭の中でムーブを組み立てることですが、ムーブが思いつかない時に普段であれば「とりあえず1回登ってから考えるか」ということも出来ますが、コンペではその1回でスタミナ、時間、トライ回数の全てでマイナスとなります。
逆に正確なオブザベが出来ていれば、課題を“一撃”で終わらせて、他の選手より優位に立てことが出来ます。
こういった“瞬発力”、“即興力”が求められ、それがゆえにコンペを好む人、好まない人がハッキリと分かれてきます。
それでもコンペに出場してみたいと思ったなら、時間内でギリギリまでトライを重ねていきましょう。
限られた時間内でのトライは、確実にクライマーとしての自分を成長させる糧となるはずです。
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