「フルドロー」とは、ドローイングで弦を引ききった状態を言います。
ほんの数秒の動作ですが、気を付けることはたくさんある、重要な動作となりますので、ぜひ心得ておきたい内容ですね。
1.アーチェリーの心得~フルドローの基本~
フルドロー中は、サイトピンを的に合わせ、いよいよ矢を打つ段階になるのですが、
一番重要なのは動きを「止めない」こととなります。
ほんの数秒のフルドローですが、その間の動作にも名前がついているので、ご紹介していきます。
1.アンカーリング
アンカーリングとはドローイングで持ってきた引き手を顎の下に固定することを言います。
アンカーを固定する場所で名称が変わってくるので、後程説明していきますね。
2.エイミング
エイミングとは、フルドローの中でも、サイトピンを的に合わせることを言います。
なお、的に合わせるだけでなく、弦の見える位置が一定でなければいけません。
通常はサイトピンの左側に弦があることが良いとされています。
3.ホールディング
団体戦など、試合でよく聞こえる「伸びて!」という掛け声の「伸びる」動作のことを言います。
十分に弓を引き分け、クリッカーを切るまでが、ホールディングといいます。
通常、フルドロー状態でエイミング中はクリッカーが切れるまで、矢先の残りは2㎜~3㎜とされていますので、ほとんど目には見えない伸び合いとなります。
2.アーチェリーの心得~フルドローのコツ~
アーチェリーの動作は、あくまで流れるように行うものです。
動作を止めてしまうと、今まで整えてきたフォームがすべて崩れてしまうため、サイトピンを的に合わせるといえど、狙いこむのは絶対にやめてください。
流れるようにクリッカーを切るには、肩甲骨側の筋肉を使い続けることが大切です。
理想的な姿勢は、少々猫背状態でアンカーリングしたときに体がふらふらぶれずにほんの気持ちだけ前屈みになっていると安定しやすくなります。
なお、両肩の力は下がっており、力まないことも重要になってきます。
この時、引き手の肘は顎のラインに合わせて少々高くなっていれば、尚、良いですね。
動作の面で気を付ける点、ポイントをご紹介してきましたが、集中力が切れてしまうと元も子もありません。
「コンセントレーション」とも言いますが、一射ごとに集中し、ミスショットが起こらないようにしましょう。
そのためにも、日々の練習でいかに同じ動作ができるかが大切になってくるので、質のある練習をしていくと良いでしょう。
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