アーチェリー業界では弦のことを「ストリング」と呼びます。
意外に重要なのがこのストリング、サイズもあるので自分の身体やリムに合ったストリングを選ぶことが大切です。
1.ストリングとは
ストリングは矢に弓のエネルギーを伝えるための道具です。
アーチェリーのみならず、どんな古代の弓矢を見ていても、必ず必要になる道具ですね。
ナイロン製のものが一般的ですが、高密度ポリエチレン繊維や、スペクトラ、ダイニーマなどの素材が使われることもあります。
ストリングは12~20本の糸を束ね、それをねじることによって一本の弦が作られています。
ストリングの中心と上下には強度を高めるためや、ほつれを防ぐためにさらに違う巻き方になっている「サービング」と呼ばれる部分があるのがおわかりかと思います。
素材は基本同じなので、自分の好きな色で作ってみるのも良いですね。
なお、既製のストリングもありますが、一から作ることもできます。
中心部分には細い糸で「ノッキングポイント」と呼ばれる突起が二つあり、矢をつがえる際その突起の間にノックをはめることで使用されます。
ノッキングポイントは自分で制作するので、後程説明いたします。
2.ストリングの選び方
ストリングは特に性能に違いはないので、何を選んでもよいと思います。
ただ、ストリングには長さがあるので、自分の身体やリムに合ったストリングを選んでください。
なお、弦の長さのことを「ストリングコード」と呼びます。
ストリングコードは一般的に64インチ、66インチ、68インチが使われます。
その他にもありますが、日本人である私たちはその他の長さに関してはあまり考えなくても良いかと思います。
弓を組み立てたときの高さにもよるので身長が160㎝以上ある方であれば66インチを選ぶのが無難だと思います。
リーチが短い女性の方は64インチ、170㎝以上ある男性の方は68インチでも問題ありません。
プレイをするにあたって、弦のほつれでねじれ方や、矢の飛ぶスピードに誤差が生じることがあるので、手入れも必要となります。
ストリングは消耗品なので、何かあったとき用に2本以上ほしいですね。
なお、ストリングは使い込んでくると伸びが生じてくるので、ねじることでハイト数を上げたりして、その都度調整が必要になるので、弓を組み立てる度にゲージで数値が同じになるようにしていきましょう。
ハイトの合わせ方に関しては後程説明していきます。
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