フォンデュと聞いて思い浮かべるのは、美味しいチーズフォンデュやチョコレートフォンデュではないでしょうか。
バレエのバットマン・フォンデュはこれらと関係があるのか?見ていきます。
1.バットマン・フォンデュとは
バットマン・フォンデュのフォンデュは「溶ける」という意味です。
皆さん馴染みのあるチーズフォンデュやチョコレートフォンデュのフォンデュと同じ意味で、溶けるように柔らかくのびるイメージの動きになります。
もう少し、専門的に解説すると、軸脚ドゥミ・プリエ、動脚シュル・ル・ク・ドゥ・ピエの状態から、両脚の膝を同時に伸ばし、動脚を前・横・後のいずれかの方向へ出す動きのことを言います。
動脚の角度は45度、または90度に伸ばしていきます。
バットマン・フォンデュは、片脚プリエの入ったパで、とても基礎訓練になります。
2.バットマン・フォンデュのポイント
溶けるように柔らかくのびるイメージのフォンデュですが、ポイントは、軸足と動脚違う動作であっても、同時に動き始めて同時に終わらなければならない、ということです。
まず、5番ポジションから動脚をシュル・ル・クドゥ・ピエ、軸脚をプリエにします。
ポイント1つ目は、このクドゥピエにする際、動脚の足裏と足指で床をなめるような・足で床を掘り起こすようなつもりで使うことです。
2つ目は、両脚の膝は同時に伸ばし、同時に曲げることです。
伸ばす時に軸脚が先に伸びてしまいやすいですが、動脚の動きに合わせられるだけのコントロールができるようになることは、脚の強さを養うことにつながります。
3つ目は、正しくプリエをすることです。
プリエの仕方が分かっていない場合は、まずプリエから見直しましょう。
軸脚のプリエで軸脚に乗っかった状態ではなく、真下にしっかりと床を踏んで真上に伸びるようにします。
最後の注意は、動脚は出す時と戻す時、どちらも小さなアティテュードを通ることです。
アティテュードを通って戻すのは、クドゥピエに戻す時です。
5番ポジョンに戻す時は、動脚の膝は伸びたまま戻ります。
クドゥピエからアティテュードを通る時(出す時)に、動脚・軸脚のターンアウトを最大にし、ターンアウトを保ったまま膝を伸ばしていきましょう。
フォンデュからアティテュードを通る時は(クドゥピエに戻す時)、動脚のつま先(足指)で、足の先にある物を引き寄せてくるイメージでアティテュードを通過します。
これらの動きをねばっこくやるのが、バレエの正しいバットマン・フォンデュになります。
フォンデュは片脚で支える事に加え、軸脚にプリエの動きが加わるので難しいところです。
フォンデュがうまく出来ないと思ったら、プリエ、タンデュ、デガジェなどの基本的な部分を見直して練習してみてください。
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