どのスポーツであっても使う道具の手入れは大切です。
ダーツの場合は、バレルの手入れは物凄く大切で、バレルも消耗品なので長く愛用していきたいのであれば手入れは必須です。
間違った手入れをしてしまうと逆に消耗を早めてしまう事もあるので、しっかりと覚えて頂けたらと思います。
1.バレルの手入れに使う物
市販されている研磨剤の入っているバレルクリーナーや、眼鏡などで使用されている超音波クリーナーなどを使うやり方が一般的です。
バレルを掃除するという意味では、汚れの原因のメインとなっているのは手垢で、手垢がバレルのカットの溝に詰まってカットが浅くなり、指がかりが悪くなってコンディションに影響を及ぼす可能性がある為、こまめに掃除が必要となります。
手垢と同様に手汗もかきますので、手汗が付着したまま放置するとサビの原因にもなります。
グルーピング精度が上がってくると、ダーツがぶつかり合った時にカットが削れて見た目が汚く見えてきてしまいますが、こればかりはどうしようもないので、逆にカットがすり減ってきたら自分が上達していると捉えるようにしましょう。
カットのすり減りで指がかりが悪くなってきてしまった場合はもう新しいバレルに買い換えるしかありません。
汚れ、汚れの原因を拭き取るだけでも持ちはかなり変わって来ますので、道具が無くても、お店にあるお手拭きなどで拭いて、最後に乾いた布で拭いてあげるだけでも十分です。
お手拭きが汚れてしまうので、お店に迷惑がかかると思ったらこの方法はやらない方が良いです。
2.バレルの手入れのやり方
先程も軽く説明しましたが、基本的は拭き取ることです。
覚えて頂きたいのはその拭き取る物の違いや、拭き取る前に何かをするかしないかの違いと、実際に手入れをする時の注意点などです。
1.バレルクリーナーの場合
バレルクリーナーとは、布に研磨剤が付着していて、その布で拭いて手垢などを落としながら磨いて酸化した表面の黒ずみを取り除いてくれて新品同様の輝きを取り戻してくれます。
カットの溝もキレイになるので、指がかりも復活します。
これがあれば手入れはほぼこれで拭いた後に乾いた布で再度拭いてもらえれば大丈夫ですが、1つ注意があります。
バレルクリーナーは研磨剤で磨いているので、拭きすぎると削れすぎて逆に言えばカットが弱くなってしまう可能性があります。
気にし過ぎる必要はありませんが、こまめにクリーナーを使うとなると、少しずつ削っていってしまう恐れもあります。
最近のバレルはマイクロカットといったような物凄く繊細なカット技術が用いられているバレルもあるので、バレルクリーナーを使用する際は気をつけて下さい。
2.眼鏡用超音波クリーナーの場合
専用の道具に水を入れて、その中で超音波振動を起こして汚れを浮かせて取る道具です。
ダーツショップなどでバレル用クリーナーとして常備していて、自由に使える所もあります。
これは入れて90〜180秒程待つだけでキレイにしてくれる優れ物ですが、自分で買うとなるとなかなかの値段がするというのが難しいところでもあります。
ダーツショップに行ったらついでに使うくらいの感覚で良いと思います。
この道具を使う際にも注意点があります。
鉄がサビてしまう元になる水に浸けて汚れを落とす為、使用後は乾いた布でしっかりと水分を拭き取らないとサビの原因になってしまいます。
それだけでなく、シャフトフライトはもちろん外して入れるわけなので、バレルのネジ穴に水が入ります。
そこを布で拭き取るのは大変で、ネジ穴がサビてしまう恐れがあります。
ですので、使用する時はチップを用意して、チップのネジ穴とシャフトのネジ穴両方にチップを装着して、ネジ穴への水の浸入を防いでおきましょう。
3.専用の道具以外を使う場合
家にある物でも十分手入れは可能です。
使わなくなった歯ブラシと、爪楊枝、タオルを用意して下さい。
まず歯ブラシで手垢や汚れを大まかに落とします。
歯ブラシなら細かい溝のカットにも入り込んでくれますので、しっかり汚れを落とせます。
次にタオルの半分程の部分を軽く湿らせて、そのタオルでしっかり汚れを拭き取ります。
次に爪楊枝で落とせる汚れを掻き取ります。
湿らせたタオルで汚れが少し固まっているので、歯ブラシでは掻き出せない汚れを爪楊枝で取り除きます。
最後にタオルの乾いている部分で水分をしっかり拭き取れば完了です。
この手入れ方法、とても地味なのですが、バレルより硬いもの、バレルが削れてしまう恐れのある物を使用していないので、バレルが削れてしまう心配がありません。
削れたり、劣化してしまうのが不安な方はこのやり方がオススメです。
手入れとは少し違いますが、日々使ってない時の保管方法1つでもバレルの劣化度合いは変わってきます。
原料が鉄なので、空気に触れているだけで酸化してきます。
普段から良く使用するバレルであればその都度拭き取ったりしていれば問題ありませんが、新しいバレルを購入した事でしばらく使わなくなるバレルなどは長期間空気と湿気に当たり続けて知らぬ間に物凄く劣化してしまっている事がよくあります。
長期保管する際は、ジップ付きの復路に入れたり、ハードケースに保管するなどして、極力空気と湿気から避けるようにして下さい。
バレルは決して安くはない物で、最近だとどんどん新しいモデルが販売されているので、自分が気に入ったバレルが廃盤でもう手に入らないなんて事も良く起こります。
使いたいのに使えなくなってしまうのです。
困らない為にも今のバレルを末永く使う事は大事なので、日々の手入れを怠らず、今のバレルに愛着を持って使ってあげて下さい。
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