ヨガのテクニックの中で、「バンダ」というものがあります。ヨガを始めたばかりはアーサナ(ポーズ)やプラーナヤーマ(呼吸)を覚えたりといったことに意識が向きますが、実践を重ねていくと、「バンダ」というテクニックを使ってアーサナ(ポーズ)を深めれることができます。
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1.バンダって何?
バンダは、「締める」「ロックする」といった意味があり、プラーナというエネルギーを体内にとどめ循環させ、さらにエネルギーを高めるといったテクニックです。
代表的なバンダには、ムーラバンダ、ウディヤナバンダ、ジャーランダラバンダの3つがあります。バンダは身体の部位を締めることで行います、各バンダごとに身体の締め上げる箇所が異なります。
バンダをすることで、安定したアーサナ(ポーズ)をとることが可能となり、代謝力、集中力、筋力をあげる効果があります。また、内臓を強化する作用があります。
2.各バンダの特徴
それでは、代表的な3つのバンダの特徴を見て行きます。
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1.ムーラバンダ
ムーラとはサンスクッリト語で「根」を意味します。身体のどこでムーラバンダをするかというと、会陰部(恥骨と尾てい骨の間)と言われています。
会陰部を意識して腹部の方へ締め上げるのですが、骨盤底筋の強化になり、バランスのポースをとる時の下半身の安定に繋がります。
ホルモンバランスを調え、心が安定する効果があります。
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2.ウディヤナバンダ
ウディヤナとは「飛び立つ」「浮く」という意味で、おヘソの辺りを締め上げます。具体的には腹部を凹ませ、おヘソを背骨の方へ引き寄せるイメージで行われます。横隔膜を引き上げ、腹部をみぞおちに引き上げるような感覚を持ちます。
内臓を刺激するので内臓の強化につながり、便秘の解消に効果があります。また、太陽神経叢を刺激し、自律神経を強化します。さらに、あの人は腹が座っているといった言葉があるように、腹部を鍛えるこで腹が座り、強固な心を養います。
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3.シャランダラバンダ
ジャランダラバンダは喉の奥を引き締めるようにして行います。
ジャランダラバンダをすることで、力強い呼吸をすることになり、血流を良くし、体を温め、新陳代謝の動きを活発にしデトックス効果を促します。また、副交感神経を刺激するので、不眠症を改善する効果があります。
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3.バンダは指導者から指導を受けることが必須
バンダはとても高度なテクニックで、身体を繊細に見つめる感覚が必要となり、バンダのやり方を本などを読んで行うといった独学では習得は難しいテクニックです。必ず適切な指導者から直接指導を受けて行うようにしましょう。
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