フラダンスには長く踊られているスタンダードな名曲がたくさんあります。
その中でも代表的な曲の歌詞と和訳、曲の舞台や背景などを紹介します。
今回は、男女の情熱的な恋愛をテーマにした大人の名曲「ケアロハ」です。
1.Ke Aloha
Ma ku`u poli mai `oe 私の胸の中においで
E ku`u ipo aloha 愛しい恋人よ
He `ala onaona kou 魅力的なあなたの香り
No ke ano ahiahi 夕暮れの時
Ma muli a`o kou leo あなたが望むから
Ua malu neia kino 私の身体はうっとり安らいでいる
He kino palupalu kou あなたのしなやかな身体
I ka hana a ke aloha 愛の営みの中で
Ua la`i no hoi au 私はとても幸せです
Ka hanu a ka ipo 恋人の吐息の中で
E ho`oipoipo nei 愛の契りを交わす
Nanea pu kaua 二人一緒に楽しむ
Ha`ina mai ka puana 物語は続きます
E ku`u ipo aloha 愛しい恋人よ
He `ala onaona kou 魅力的なあなたの香り
No ko ano ahiahi 夕暮れの時
注:カハコー(長音記号)は省略してあります。
2.ケアロハは大人の曲
歌詞を読んでみると、ちょっとドキドキしませんか。
「愛の営みの中で」とか「愛の契りを交わす」なんて、セクシーなシーンを連想させる言葉が出てきたりして、ハワイ語でなければ恥ずかしくてとても人前では歌えません。
この歌は大人の男女が愛を確かめ合い、そして最高の瞬間を迎える、そんな歌なのです。
だからこの曲は、決してケイキ(子供)が踊ってはいけない曲の一つです。(フラダンスの曲の中にはそういった曲がいくつかありますので、大人が気をつけてあげなくてはいけません)
大人の男女のセクシーな歌といっても、決して露骨な雰囲気ではありません。
「ヘイベイビー、俺っていい匂いだろ?朝まで一緒に楽しもうぜっ」みたいなノリは一切ありません。
この曲が収録されているナタリー・アイ・カマウウのCD『E』のライナーノートには「ハワイの詩はもっとも優美でなくてはなりません」と書かれています。
その言葉通り、ナタリーのケアロハはこの優美な歌詞を、美しく伸びやかな声で歌いあげています。
目をつむって聞いていると、愛しい人の魅力的な香りが漂ってくるような気がします。
3.まとめ
フラダンスの曲を大きく分類すると、ハワイの自然を歌ったもの、家族への思いを歌ったもの、そして愛をテーマに歌ったものに分けられます。
中でも愛がテーマになっている歌は数多く、会いたいと思う気持ち、一人で過ごす時間の寂しさ、二人でいられる幸せな気持ちなど、人が人を愛する時に胸に抱く思いを歌われています。
そんな歌を踊ることはとても素敵なことですが、踊るだけでなく表現することは簡単なことではありません。
人を愛する気持ち、離れていることを切なく思う気持ち、そういう感情は経験がないとなかなか表現できないものだからです。
だから、フラダンサーはたくさん恋をするといいと思います。
旦那様にもう一度恋をしたり、有名人が相手でもいいかもしれません。
長く愛されている名曲を踊ることは、フラダンスを学ぶ上でとてもいい経験になります。
いつも心をときめかせて素敵な踊りをしましょう。
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