「構え」と聞くと何だかカッコよく聞こえてくるのは私だけかもしれませんが
他の武道・武術でもありますし、スポーツでも構えは沢山あります。
そもそも構えとは何でしょうか。
移り変わる状況に対応できる様に姿勢や態度を整える事、と言われています。
合気道にはどの様な構えがあるのでしょうか。
今回は合気道で最も有名な、半身の構えから右半身の構えをご紹介します
1.右半身の構えのやり方
半身とは相手に対して体を斜めにする姿勢です。
半身の構えをとる理由は、正面を向いて立つよりも相手に対して見せる「面」が減るからです。
また身体を横に構えると、相手に対して前後に動く事が出来ます。
前後に動く事が出来れば、止まる一瞬がありません。
横に動いてはいけないという事ではありませんので気をつけて下さい。
攻めてこようとする相手に対して、とても有効な立ち方が半身です。
合気道の右半身の構えもその半身を使います。
右半身の構えのやり方ですが、まず相手の方を向き、右足を一歩踏み出しましょう。
そして左足は上半身に対して90度か60度ぐらい開きます。
なぜ両足とも前を向けないのかというと、前後だけでなく左右にも動くためです。
自由な動きをする為と私は考えています。
重心は僅かに前にかけます。
私は剣道を長くやっていたので、後ろ足の重心の比率が高かったので慣れない内は足を取られていた事が多くありました。
懐かしい記憶です。
なお、この立ち方は私にあっている角度とやり方です。
ご自身にあった向きや構えの取り方が必ずありますので、全てだとは思わないで下さい。
右半身の構えのやり方は道場の先生によっても教え方が違う可能性がありますが、それはその先生が会得した結果ですので、間違いはないですが違いはある、という事は認識しておきましょう。
なぜ違いが明日のかと言うと、練磨の末に自分で決める事だからです。
先生の話を聞くな、という事ではありません。
皆素晴らしい練磨の末にたどり着いた事を教えてくれている訳ですから、聞かないのは勿体無い事です。
自在な心を持って自分に教えを取り入れ、自分にあった右半身の構えのやり方を掴んで下さい。。
2. 右半身の構えの上達のコツ
半身の構えの上達のコツは何でしょうか。
とても良い稽古の方法があります。
それは鏡を見ながら稽古を行う事と相手に見てもらう事です。
自分自身の感覚というのは、自分にとても都合よく解釈されます。
完璧に出来ている様に感じてしまう事がとても多いのです。
鏡を見ながら行う事で第三者的な視点を持ちつつ稽古をすれば上達に役立つでしょう。
相手に見てもらいながら構えを行えば、相手からの感想を手に入れる事が出来ます。
如何に相手が大事か分かるかもしれません。
コツは第三者視点での稽古ですので、反復して行い動作を身に付けていきましょう。
以上、合気道経験者の考える右半身の構えのやり方と上達のコツでした。
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