アーチェリーのプレイを見ていると、フルドローの最中、引き手は顔や顎に、弦は口についている姿を見ることができると思います。
このように、アーチェリーでは弦の位置を固定させるために、引き手を顔や顎につける必要があり、この動作を「アンカーリング」といいます。
1.アーチェリーの基本動作~アンカーリングのやり方~
先ほども説明したように、フルドローの最中、引き手は顔や顎に、弦は口につけるのが一般的なアンカーリングとなります。
ドローイングで、目線に合わせた引き手をそのまま顎まで運んでいきますが、この時大切ことがいくつかあるので、説明していきます。
1.アーチェリーの基本動作~アンカーリングのコツ~
アンカーリングでは、7点ものポイントがあります。
ぜひ意識して取り組んでみてください。
1.弦が付く4点のポイント
まずアンカーリングした際、最初に弦が触れるのは鼻、そのあとに口、顎が弦に触れると思います。
この3点はなるべく弦を付けた方が安定します。
顔のパーツの作りにもよるので強くは言えませんが、先に顎がつく方は顔が上向きになっており、見下すように弦を見ている傾向があるので、顎を下げ、顔の向きをしっかり見直してください。
顔で弦を迎え入れるのは絶対にやめてくださいね。
もう一つ、弦を付けるのはチェストです。
女性は胸の横に弦が触れることが多いと思いますが、あまりに食い込むようでしたら引きに影響するので、弓のポンド数を増やしたりしてもよいと思います。
ただ、その際はしっかり引けるような筋力を身に着けてからにしましょう。
男性は胸が平たいのでチェストにつく方はほとんどいないと思いますが、引く力を強くすることでリーチも伸びますし、安定したアンカーリングができるので、チェストにつけるようにしてみると良いです。
こちらも、押し手が負けないような筋肉トレーニングが必要となります。
いずれも、射形が崩れてしまう場合は、控えた方が良いと思います。
2.その他の押さえる3点のポイント
顔に弦が付いたら、今度は直接引き手が顎に触れるポイントをご紹介します。
顎の下に引き手を入れた際、人差し指が顎のラインに沿ってピタッと触れていると理想的なアンカーリングになります。
顎がシャープな方は人差し指を無理につけようとすると、取り掛けが滑ってしまうので、触れる部分を一定にできるのであれば大丈夫です。
この時、肘が下がっている場合や、肘の締め具合が緩い方はこの後の動作に影響が出てしまうので、肘を背中側に持っていくようなイメージで高く上げ利用にしましょう。
アンカーに引き手が入ったら、親指と小指を首に触れるようにしてください。
触れるポイントが多いほど、安定したアンカーリングが常にできるようになります。
ほんの数秒のアンカーリングですが、いかに同じ射形を自然にできるかが、力を身に着けるカギとなります。
コメント