一般的なアーチェリーの弓には、リカーブという名前がついています。
アーチェリーは様々な人ができるスポーツです。
そんなさまざまな人に合わせて違った弓の形もあるのです。
1.コンパウンドボウとは
アーチェリー競技で使われている弓にはリカーブとコンパウンドの二種類があります。
リカーブボウは一般的な大きな大会で用いられる弓です。
よく目にするのはこの形ですね。
コンパウンドボウとは、実は世界的に最も普及している弓なのです。
2.コンパウンドボウの仕組み
コンパウンドボウはリカーブボウと比べると構造が全く違います。
・ライザー
リカーブでいうハンドルのことです。
日本ではハンドル、欧米ではライザーと呼ばれ方が異なります。
素材はアルミニウム合金、マグネシウム合金を用いられています。
・リム
ライザーと滑車を接続する部分になります。
リカーブ同様、グラスファイバーやカーボンでできており、高い張力に耐えられるような素材になっています。
・滑車(カム)
弓の上下についているものです。
ハンドルのデザインによってスピードも引き尺も異なります。
・サイト
コンパウンドボウには「ピープサイト」と「スコープサイト」があります。
ピープサイトはストリング、コンパウンドボウでいう「ケーブル」にあるのぞき穴です。
スコープサイトはリカーブボウと違って、レンズがついているため、的が大きく見えるようになっています。
・リリーサー
コンパウンドとリカーブの大きな違いです。
リカーブボウではタブを装着した指をひっかけてストリングを引きますが、コンパウンドボウではリリーサーをひっかけ、トリガーを引いて打つような形になります。
3.コンパウンドボウとリカーブボウの違い
弓の作りも違いますが、構造の違いによって、使っている感覚も全く違います。
まず、コンパウンドボウのみ付いている滑車はフルドロー時の負担を減らすために付けられています。
また、リカーブボウよりも負荷が小さいため、エイミングは精度の高いものになります。
そう、コンパウンドボウはリカーブボウよりも少ない力で当たりやすい弓なのです。
リカーブボウが日本では普及していますが、世界では当てることに特化したこのコンパウンドボウが近代的だと評価を受けています。
アーチェリーは普段使わない筋肉を使うため、人によっては複雑な動きをするスポーツです。
そのため、障がいを持つ方や、車いすの方、年配の方でも簡単に楽しめる近代的なアーチェリーといえるでしょう。
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