フォームについて様々な説明をしてきたように、アーチェリーとは、使う筋肉が特殊なので、体格だけでなく、自分がどこの筋肉を使って打っているのかを把握していく必要があります。
素引きはそれを把握する重要な練習の一つとなります。
1.素引きとは
素引きはアーチェリー初心者の方が弓に触って初めに行う動作だと思います。
その際はポンド数の弱い弓でフルドローまでの引き方や構え方を覚えてもらいます。
2.素引きのやり方
素引きはただ引くのではなく、どこの筋肉を使っているかを意識しながら引きことが大切です。
セットアップからドローイング、フルドロー、エイミングを一つひとつ、動作を止めながら丁寧に行ってください。
ある程度基本の引き方ができるようになったら、次はレストを使わずに矢をつがえて素引きをします。
なお、いくら打たないとはいえ、初心者の方は手を離してしまう恐れがあるので、矢をつがえた際には必ず畳に向かって素引きをしてください。
一見簡単なように見えますが、手首に力が入ったり、肩が上がったりと、なかなか打てる段階にはなりませんので、引いては戻すことを繰り返し、矢を放すためのじゅんびをしていきます。
3.素引きの効果
素引きを練習することで、初心者なりに弓の扱いに慣れてくると思います。
もちろん、上級者の方でも準備運動の一環として素引きを行いますので、非常に大切な基礎を身に着ける機会になるわけですね。
1.素引きのメリット
素引きを行うメリットとして、一つひとつの動作を丁寧に身に着けることができます。
動作を丁寧に行うということは、押し手の肩の入れ方や、どのように引き手を動かしていくかがわかる上、その時の弓が与える負荷を感じることができます。
また、素引きは人が前にいないところでしたら、場所を選ばず練習することができます。
2.素引きのデメリット
初心者の方であることを前提にデメリットを説明します。
素引きの最中に、手が離れてしまうことがデメリットとなります。
素引きのときに矢をつがえていない状態で弦を離してしまうと、リムに大きな負担がかかります。
道具の老朽化を早めてしまうのです。
また、押し手を損傷してしまう恐れもあります。
素引きで弓を引ける力が身についていない場合はゴム引きで練習をすることをおすすめします。
メリットデメリットはありますが、安全を考えたうえで、基礎体力がついているのであれば、素引きは必ず必要な動作なので、しっかり行っていきましょう。
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