先生のお手本の動きを見ていると、物語のワンシーンの様に見える時がありませんか? さりげない動きからも漂う表現力は、バレエを習っているなら身に付けたいと思われると思います。 そこで、「20代から始めるバレエ上達のための表現力や音楽性」について、考えてみたいと思います。
1.バレエが目指すゴールは舞台の上そこにあるのは物語
バレエのレッスンプログラムは、大前提として舞台で踊ることを目指した内容になっています。
勿論プロを目指しているわけではありませんから難易度の違いはありますが、プリエやタンジュなどのレッスン内容はプロと同じ順番で同じ動きを練習しています。
自分は趣味で始めただけで発表会に出る気などありませんと言っても、やっていることは舞台に立つ人と同じ事なわけです。
バレエの舞台の上で繰り広げられているものは、古典であってもコンテンポラリーであっても、「物語」や「表現したい事」ですから、
レッスンにおいても「表現力」は大切な要素です。
2. 沢山のバレエを観て理想のバレリーナを見つけよう
表現力UPの為に沢山のバレエを観ようと言われても、チケットは高いし、そう気軽に観に行けないのが現実だと思います。
そこで特に若い20代の皆さんにおススメは、やはり経済的にも負担が少ないインターネットを活用されることです。
今の動画サイトにはこれまでの「名バレリーナ」と呼ばれるダンサーたちの踊りが、時代を超えて沢山掲載されています。
表現力や音楽性が高く、技術的にもお手本にしたくなるお気に入りのバレリーナを見つけるために、沢山のバレエをインターネットで見ていただきたいと思います。
多くのバレリーナや演目を観ることで、バレエの作品そのものも知ること出来ますし、表現力や音楽性、技術面についても客観的に研究することができます。
憧れのバレリーナ、お手本にしたいバレリーナに出会うことは、
「バレエらしい動き」を身に付けるための大切なヒントを分けてもらうようなものですので、楽しみながら見て欲しいと思います。
3.音楽性UPの為には様々なジャンルの音楽を聴いてみよう
皆さんは、バレエの先生に「音痴!」と注意を受けることがあるでしょうか?踊りを踊っているのに音痴と言われるのは不思議かもしれませんが、
テンポがずれていたり、アクセントのない動きをしたりしている時によく耳にする注意です。
そこで、音楽性向上のために皆さんにおススメしたいのが、色々な音楽を日常的に聴くことです。
最近の若い方々はあまり日常生活で音楽を聴かれないと聞いたことがありますが、バレエをされるなら積極的に生活に取り込んでほしいと思います。
ジャンルは、クラシックは勿論の事、ボサノバやロマミュージック、アフリカンなどのワールドミュージックや、ヨーロッパの現代音楽などもおススメです。
こちらも動画サイトなどで手軽に聴くことができるので、まずは音楽を聴く習慣を作ってみてはと思います。
レッスンをしていると身体の使い方ばかりに集中していまい、これが踊りだったことや表現の世界のことであったのを忘れてしまっている時があります。確かにバレエは筋肉を使うし、トレーニングのような気に陥りやすいのですが、バレエは芸術であり表現であることを忘れないように気を付けたいと思います。
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