バレエのレッスンを始めてみると、言葉の壁や思うように動けない自分の身体に戸惑うことがあります。そこで、「30代前半から始めるバレエのレッスン内容」について、考えてみたいと思います。
1.バーレッスンとセンターレッスン
バレエのレッスンの大枠は、バーレッスンとセンターレッスンで組み立てられています。
これは年代を問わずどの年齢のクラスも複雑さの違いがあっても、同じ順番、同じ動きをレッスンしていきます。
バーレッスンはプリエから始まってグランバットマンまで、センターレッスンではアダジオ、タンジュ、ピルエット、アレグロ、ソテ、グランワルツなどが定番の内容です。
初心者のクラスではバーレッスンの前にストレッチや筋力トレーニングを行っていることもあるので、
その場合はレッスン時間との兼ね合いから、いくつかの動きが割愛されることもあります。
そのほか、レッスンの始まりと終わりに音楽に合わせてレヴェランス(お辞儀)をしたり、終わりのレヴェランスの前に、ポールドブラ(手の動き)の練習を行う等もあります。
2.先生がレッスン中ずっとやっていてと言うこと
先生がレッスン中“すっと〇〇していてください”と仰ることがあられると思います。
例えばレッスン中ずっと“つま先を伸ばして”“お尻を締め続けていて”“土踏まずを引き上げていて”“身体を引き上げていて”などと言われたことがあると思います。
それらを実際にやってみるとなかなか、最初から“レッスン中ずっと”続けるのは、ほぼ不可能と思われた方もいらっしゃると思います。
実際、筋力や柔軟性、集中力的にも、初心者で30代になった私たちにとってはとてもキツく感じることの一つだと思います。
しかし、しかし、この“ずっと〇〇していてください”が出来ないと、バレエはなかなか思うように動けないのも事実です。
レッスン時間中筋肉を意識して使うことで筋力が付いてきますので、ここはやはり先生の指示通りレッスンが終わるまでずっと挑戦し続けるのがベストです。
3.レッスンは理解力と記憶力も必要
お稽古事はなんでも同じですが、レッスンでは覚えることが沢山あります。
足の順番、ポールドブラ(手の形)の順番、身体の向き、顔の方向、それぞれの名称、おまけに脚を動かず順番を覚えたうえで音楽に合わせて動くとなると、
我ながら難しいことをやっているなと思われると思います。
そこで、大人からバレエを始めた皆さんには、バレエの解説本やレッスン動画(DVDやYoutube)などを参考にされることをおススメします。
中でも、バレエで使われる名称やパの名前はフランス語であるため、パの名前がフランス語で書かれている解説本は言葉の意味を理解しやすくするために有効です。
大人バレエは身体より頭がのほうが追い付かなくなることもしばしば。
自分にとって理解しやすいツールも利用しながら、レッスンされてみるのもおススメです。
大人バレエクラスでよく目撃する場面は、動きの順番が覚えられなくて苦笑いしている姿です。それをクリアするには、動き一つ一つを単語(名称)レベルで理解すると、覚えやすくなりますので、ぜひやってみていただきたいと思います。
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