お子さんのいらっしゃる方なら子育てもだいぶひと段落してくるこの世代、気が付くと周囲はほとんどが自分より年下の世代になってきていると思います。そこで、「40代後半から50代前半で始めるバレエのマナー」について、考えてみたいと思います。
1.ほとんどの場合先生は年下
40代後半から50代前半でバレエの生徒になった場合は、あえて年齢を意識して選ばない限り、殆どのお教室で、ご指導くださる先生が年下です。
中にはお子さんと同じ年位の先生の場合もあり、ここは先生より年上の生徒としての行動が問われるところでもあります。
バレエは礼節を重んじる世界であることには変わりないので、どんなにお若い先生であっても、生徒としての振る舞いは気を付けておきたいものです。
2.先生に対する尊重の証は先生の言うことに従うこと
先生より年上の生徒さんが多いクラスでよくある風景が、
先生の出したアンシェヌマン(動き)に対して、「えー、そんな難しいの出来ない」と言って、先生にアンシェヌマンを変えさせてしまったり、
スタジオで対角線に一人づつピルエット等をしていく時に、誰が先頭かで譲り合い、押し付け合いに時間を割いたり、
グループに分かれてアレグロをしたいのに、教室の隅で皆で固まっていていつまでたっても主体的にグループに分かれなかったり、
と、ここは本当に大人のクラスなのかと目を疑いたくなるお教室も少なくありません。
大体の場合がお若い先生で、自分の親より年上かもしれない生徒さんたちに強く言えないクラスでそんなことが起きてしまい、そもそも先生の力量不足があるのも事実ですが、
だからといって、これは人にものを教わる態度とは縁遠いのも事実です。
しかもそれをしているのが子供ではないという事実は、かなり残念なことです。
生徒さんにどれだけやる気があっても、先生のご指導がなければバレエは踊れるようにはならないです。
先生に対して敬意をお持ちであるならば、どんなに自分では無理と思っても、先生の指示に従ってレッスンを受けて頂きたいと思います。
大人の生徒に求められる最も大切なマナーの一つです。
3.贈り物やメールSNSはほどほどに
今はプライベートの区切りも曖昧になり、人間関係の距離の取り方も昔と大きく変わってきたように思います。
そのため、贈り物やメール、SNSも気つけたい行動の一つです。
お教室によっては、これらの運用について規則を設けているところもありますし、ない場合は“ほどほど”を弁えておくことをお勧めします。
何事も過剰になると、いらぬトラブルを引き起こすこともありますので、適度な距離感で、気持ちよく先生やクラスメイトとのお付き合いが出来るのが理想だと思います。
今はバレエ教室でも多くの世代の方が集まるようになりました。それぞれ歩んできた道も、バレエを通して目指すものも異なりますが、ぞれぞれが目指すバレエに向かって、楽しみながらまっすぐ進める環境をつくるためにも、マナーを大事にしたいものです。
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