ベリーダンスらしい動きの一つでありながらアンジュレーション同様、難しい上にインナーマッスルの力が必要となるリバース・アンジュレーションですが、力の流れを身体で掴むことが上達への近道となりそうです。
1.蛇の動きを演出するリバース・アンジュレーション
アンジュレーションは上から下方向にボディウェーブを行っていく動作ですが、その反対に下から上方向へボディウェーブを行なっていく動作を「リバース・アンジュレーション」と呼んでいます。
アンジュレーションがラクダが歩いている様子を演出しているのに対し、リバース・アンジュレーションは壺の中からヘビがニョロリと出てくる雰囲気を演出する動きなので、蛇のうねりを身体で表現していきます。
1.力の流れを意識してみよう
リバース・アンジュを行う時に下から上方向への力の流れを身体で感じるために両足を閉じ、つま先を軽く広げ、バレエのプリエのように膝を曲げ、両かかとの内側に重心を置いてギューっと膝を伸ばしていきます。
すると内腿の中心に力が集中するのを身体で感じることができると思います。
次はつま先は真っ直ぐで膝をゆるめに曲げた状態で、先ほどの力の流れを再現してみましょう。
今度は膝緩めているため、お尻をギューっと締めることで力が下腹部まで上ってくるのが分かると思います。
下腹部に集中した力を腹横筋から腹直筋、そしてみぞおちまで力を押し上げるように上方向へとボディウェーブさせていきます。
2.インナーマッスルが動くようになる秘訣
アンジュレーションにしてもリバース・アンジュレーションにしても重要になるのが、身体の深層部にある腹筋や背筋といったインナーマッスルの力になります。
このボディウェーブの動きが初心者には難しいと思われる理由の一つで、インナーマッスルは「頭で理解しても身体が動かない」という状況が起きるためと考えられます。
体幹とも呼ばれる身体の内部にある筋肉は、脳が管轄する領域が小さく、手や足を動かそうという指令とは比べものにならないくらい脳からの指令が届きにくいため、トレーニングを繰り返し繰り返し行ない、脳との連携を作り上げていくことでコントロールができるようになっていくので、上達するまでに時間がかかる場合が多いのです。
1.体幹がしっかりしてきた時が始めどき
インナーマッスルがまだ未熟な状態で腰の力だけで無理にボディウェーブを行ったりすると、腰を痛めてしまう原因ともなりかねませんので、体幹がある程度しっかりとしてきたら、習得し始めるようすすめている講師の方もいらっしゃるようです。
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