ショルダー・シミーは別名:セッタともいわれる胸を振動させる動きのことです。
腰を振動させるシミーのようなイメージで、上半身で細やかなリズムの表現を演出することができます。
1.ベリーダンスのショルダー・シミーのコツ
ベリーダンスにおいてバリエーションも豊富で重要とされるのはシミーなどに代表される腰の動きですが、もちろん腰だけの動きだけではなく、身体全体を使って音を表現するのがベリーダンスです。
中でも胸のアイソレーションは女性らしさを表現するのに重要な動きですが、習得するまでに難しいと感じてしまう人が多いのも胸の動きです。
ショルダー・シミーは一見すると肩の力を使って胸を振動させ動かす動作のように見えますが、実際に動かしているのは、背中側の「肩甲骨」となります。
1.肩甲骨に意識を傾けて見ましょう
ショルダー・シミーがなかなかできずに悩んでいる方に多いのが、腰が一緒に動いてしまう、手や腕だけが動いてしまう、余計な力が入りすぎて肩が前のめりになってしまう…など、「肩を動かそう」と意識が向いてしまっている場合が多く見られます。
ショルダー・シミーを行う場合には勿論、肩を動かす事になるのですが、肩を揺らす力だけではなく、背中の上側に羽のように位置する「肩甲骨」を左右交互に動かすことで肩も動くという意識が必要です。
そうすることで自然に胸も左右交互に前後するようになり、慣れてきたらテンポを速くしていくと細やかに振動するショルダー・シミーになります。
2.ショルダー・シミーの練習方法
ショルダー・シミーでどうしても腰が動いてしまうという場合には、座って行う練習方法がおすすめです。
正座や椅子に座り骨盤は立て背筋を伸ばした状態で、ゆっくり肩甲骨を左右交互に動かしていき、慣れてきたら徐々にテンポを上げて速く動かしていきましょう。
それでも腰が動いてしまうという場合には仰向けに寝転び、肩甲骨を左右交互に動かしてみましょう。
また肩甲骨の動きをより実感したいのであれば、胸の高さで肩幅に軽く開いた位置で壁に手をつき、肩甲骨を動かしていき、その動きを身体で感じてみましょう。
ショルダー・シミーは肩甲骨の淵を絞めたり緩めたりすることで、肩が動き胸が動く動作なので、この絞めたり緩めたりする感覚を掴むことが状態のコツになります。
3.スタイルによって表現するイメージも変化
ショルダー・シミーはエジプシャン・スタイルであれば優雅で柔らかな動きとなり、ダイナミックな動きのキャバレースタイル、フォークロアのおごそかな印象のハリージなどダンススタイルによって動かし方や魅せ方が変わってきます。
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