ボルダリングの体の動かし方は様々です。
壁の中での動きは制限されていますが、正確な動かし方を学ぶことで、より自由なムーブをすることが出来ます。
今回は「腕をしっかり伸ばす | ボルダリングの体の動かし方」です。
1. 腕力だけでは登れない
まだボルダリングをしたことのない人で、「簡単そうだな、あのスポーツ」と思っている人はたくさんいると思います。
そんなイメージを持っている人の多くが、「腕力、握力で強ければいいんでしょ?」とも思っています。
ところが実際は、そんなイメージよりも、もっと様々な要素が必要なスポーツです。
この記事では、その中でも第1歩のコツである「腕をしっかり伸ばす」ことについて解説していきます。
壁を登っていく時に、「腕を縮めたままホールドを持ち体重が足に乗っていない」、この姿勢になってしまうと、“全体重を両腕だけで支え続けている”状態になっているということで、想像したらかなり負荷の強いことだと分かってもらえると思います。
それを回避するのが“腕をしっかり伸ばす”ことで、前腕への負担を両足へと分散することが出来ます。
負担を分散出来れば、前腕がパンプアップして「もう握力がない・・・」という事態を避けられます。
パンプアップしなければ、何時間でも登り続けることが可能になり、より長い時間クライミングを楽しめ、さらに他の人よりも上達スピードが速くなるかもしれません。
さらに「脚力は腕力の3倍」という事実からも、腕だけでなく足の力もプラスしていくことで、次のホールドをとるムーブもしやすくなるのです。
野球のピッチングに“正しいフォーム”があるように、ボルダリングにも正しい基本姿勢があり、それが“腕をしっかり伸ばした”状態なのです。
2. 筋肉ムキムキが不利になる?
ここまでの話で、何となく想像がついているかもしれませんが、ボルダリングに関しては、筋肉や体格が大きい人は不利になることもあるのです。
自らの体重だけでなく“筋肉の重さ”も、普通の人より大きな負荷を前腕へ与えることになるからです。
逆に、他のスポーツでは不利な体格と揶揄されてきた、ヒョロ、ガリ、チビには有利に要素がたくさんあるわけです(筆者はヒョロガリですが、「もっと若い頃から登っておけばよかった」と思っているぐらいです)。
ですが、そんな有利、不利も基本が出来ていればこその話です。
もう少しで完登できそうな課題を目の前にして、腕のパンプアップで諦めるのは“あるある”ですが、そんな思いはなるべくしたくないでしょう。
正しい基本姿勢をマスターして、より楽しい時間を長くして、壁の中にいる時間をエンジョイしていきましょう。
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