ボルダリングは身体一つで登っていくスポーツです。
使うギア(道具)の数は少ないですが、その一つひとつが重要なウェイトを占めています。
自分のボルダリングスタイルに合った、最適なものを選び使っていきましょう。
今回は「チョークの種類と使い方」です。
1. なぜチョークが必要か
これから登ろうというクライマーが、手に白い粉をつけているのを見たことがありますか?(ヤバい意味の白い粉ではありません、念のため)
これは滑り止めのチョークで、体操選手が競技前につけているようなものです。
ボルダリングもチョークを手に付けることで手汗を抑えることができ、汗で滑ってホールドから落ちることを防ぐことが出来ます。
今回は「チョークの種類と使い方」について解説していきます。
チョークを手に付けることを「チョークアップ」と呼びますが、意外にチョークアップがちゃんと出来ていない人が、特に初心者の人たちの間で見受けられます。
登る前の時点で手汗をかいていない、普段汗をそれほどかかないから、といった理由であまりチョークをつけないでスタートする人も多いのですが、手数の多い課題では途中から手汗をかいてしまうことがあります。
そうなると、ホールドから手が滑ってしまいますし、仮にチョークバッグをつけていたとしても、片手で保持した状態でチョークをつけなくてはいけません。
決して面倒と思わずに、登るたびにチョークをつける癖を身に付けるようにしていきましょう。
2. チョークの種類わかりますか?
そんなチョークには、実は色々な種類があり、それぞれに利点があります。
ここで種類の紹介をしつつ、利点もお話していきましょう。
粉チョークは、粉末状(一部固形)のチョークで、登っている最中でもチョークアップがしやすいため、主に岩場で愛用されています。
ただ粉が飛び散りやすく、ジムでは使用が禁止されているところもあります。
チョークボールは、粉チョークを袋の中に入れたもので、周りに飛び散りにくいことから、ジムで多く使われるタイプとなります。
野球のピッチャーが使っている滑り止め(ロージン)のようなもので、粉が無くなったら詰め替え用チョークを補充していきます。
液体チョークは、液状のチョークを手の中で伸ばして使用します。
液体が乾くまでよく伸ばし、乾いてからも長時間使用できますので、ジムでも多くの人に使われていますが、強力な反面、手が荒れやすいので、ハンドクリームなどのケアが必要です。
最後に、ブロックチョークと呼ばれる固形タイプです。
手にこすりつけて使用するので、付けたい場所にピンポイントで付けれるのが便利なタイプです。
それぞれのチョークの特性を理解して、自分の“手”にあったものを使って、お目当ての課題の完登を目指していきましょう。
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