ボルダリングは自分の体一つで登っていくスポーツです。
道具を使わずに登っていくので、体の状態次第でパフォーマンスはガラリと変わることになります。
そして、元気に登り続けるためには、登った後のケアも重要となります。
今回は「アイシングのやり方|ボルダリングの基本」です。
1. 回復のスピードアップには冷やすこと
プロ野球のピッチャーが登板後のベンチで、肩、肘あたりが不自然に膨らんでいる姿を見たことがありますか?
あれは、ユニフォームの下から、アイシングのサポーターなどを巻いて、投球で疲労した肩、肘を冷やすために入れているものです。
そして、ボルダリングでも登り終わったクライマーが前腕を冷やしている姿を、ジムで見かけたことがあると思います。
アイシングをすることでどのような効果があるのか? 「アイシングのやり方」について解説していきましょう。
クライミング後の筋肉や靭帯は、組織の毛細血管が切れて炎症を起こしている状態です。
このままの状態でケアせず放置していると、指や腱に慢性的な痛みが出てくることがあります。
アイシングはそういった炎症を鎮めつつ、筋肉や腱により早い回復を促していく、ケア方法です。
冷やすタイミングとしては、クライミング後のクールダウンが終わって、30分~1時間以内がベストです。
通っているジムにアイシング用のバケツなどがあれば、帰宅前に冷やしましょう。
いつもと違う痛みや違和感がある時も、アイシングをすることで痛みの連鎖を抑えることが出来ます。
2. 冷たい!で終わらせない
アイシングをする時に最も重要となるのが、冷やす時間の長さです。
氷をしっかり入れた冷水で冷やすので、慣れていなかったり、氷を入れすぎてしまったりして、すぐに手を出してしまう人もいます。
しかし、5分程度で「痛い、痛い!」と終わってしまうのは、お笑い芸人のリアクション芸を真似しているようなもので、ハッキリ言ってほとんど意味がありません。
最低でも10分、出来れば15分以上の時間は手を入れておかないと、効果はなかなか期待できません(純粋に水の無駄使いにもなりますしね)。
冷たさを感じている間はまだ我慢して、冷たさを感じなくなり手の感覚がマヒしてくるまで我慢しましょう。
なお、台などがある場合は、心臓より高い位置に置くことでより効果的です。
合わせて、アイシング後のストレッチも行うことで、よりしっかりした回復が望めます。
日々のケアに手を抜かないことで、怪我のない楽しいクライミング生活が送れますので、怪我の予兆を感じた時には、アイシングをするように心掛けていきましょう。
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