ボルダリングのホールドは、様々な種類があります。
それぞれのホールドの特徴を知って、正しい“保持”の仕方を学んで上達していきましょう。
今回は「ピンチグリップのやり方とコツ | ボルダリングのハンドボールド」です。
1.つまむには、親指に意識を傾ける
ピンチグリップは、「pinch=つまむ」という、そのままの意味のホールド、保持となります。
ちなみに、普段の会話ではグリップを省いて、“ピンチ”と呼ばれることがほとんどです。
ホールドの形状的には、細長いものが多く、親指と他の4本で挟み込んで保持していく技術です。
まず意識を向けるのは親指で、親指がしっかり決まっていれば、しっかりと保持することが出来ます。
そして他の4本の指は、“カチ持ち”と同じく、くっつけて持つことでピンチの力が出しやすくなります。
ただし、ホールドによって、“厚み”が違ってきますので、手の大きさによって挟み込むような保持が出来ない人も出てくるでしょう。
これはスローパーの時と同じように、小柄な女性や子供にとって不利に働く要素となります。
そのように身体的な要素で保持しづらい時は、通常のホールドを持つ時以上に、出来る限り足を使って、体重をフットホールドに乗せていくことで、手の保持しづらさをカバーしていきましょう。
2.ピンチ力と保持力は違う?
握力=保持力ではない。ということ、他の記事でも言及してきましたが、もっと正確に言えば「握力には3つの種類がある」ということです。
「クラッシュ力」「ホールド力(保持力)」「ピンチ力」この3つはそれぞれ別の意味を持ちます。
「クラッシュ力」は“握りつぶす力”であり、身体測定などで握力計を使って測られるもので、これが一般的な“握力”のイメージに一番近いものだと思いますが、ボルダリングでこの力はあまり重要視されていません。
「ホールド力」は“保持する力”、クライミングではよく聞かれる保持力のことで、クラッシュとピンチの間、拳が半開きの状態での力のことです。
「ピンチ力」は“つまむ力”で、コレがこれまで書いてきた、ピンチグリップのホールドを保持する力に直結するもので、拳を開いた状態での力のことです。
そういった“違う棲み分け”の力を使っていくピンチは、スローパーやカチと並んで、苦手としている多くいます。
苦手を克服し上達するには、こういったホールドごとに求められる力を、意識して鍛えていくことが必要とされるのです。
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