山小屋は登山口やコース中に位置しており、山歩きの上で重要な拠点となる宿泊施設です。山小屋は大きく分けると、管理人がいる営業型の山小屋と、無人の避難小屋の2種類があります。
登山時のコースにより、どの山小屋を利用するか計画を立てることと思いますが、山小屋の立地としては、登山口、中腹、稜線、山頂、コースの分岐が主にあります。これらの山小屋の形態や特徴などをご紹介致します。
1.登山時に利用する2種類の山小屋の違いについて
まず管理人がいる営業型の山小屋は食事や寝具付きで宿泊料金が必要となり、事前に予約をして利用するのが一般的です。
開設期間においては、それぞれの山小屋で異なります。通年営業している山小屋もあれば、夏山登山のシーズンを中心に営業し、秋から翌春まで閉鎖してしまう山小屋などもあります。週末やピークのシーズンのみ営業する山小屋もあります。
利用する際は、必ずホームページや電話などで事前に調べたり、問い合わせたりなど情報収集してからにするとよいです。
無人の避難小屋においては、天候が急に悪化したり、怪我や体調不良で動けなくなった場合に利用する退避場所となります。料金は無料の所が多く食事や寝具もないため、宿泊する際はテントや食料も必要となります。
水場やトイレなどない避難小屋も多く不便ですが、雨風がしのげるなど、いざという時には大変重要な拠点となります。
2.混雑時を避けて山小屋ライフを快適に過ごす
山小屋は登山者保護の観点から、予約していない人でも原則として断らないため、天気が急変した時などは大変混雑します。山小屋ライフを少しでも楽しく快適に過ごしたいなら、早めに山小屋に到着し、自分の居場所を確保することが大切となります。
しかし場所の譲り合いも大切です。山小屋には初めて出会う人もたくさんいますが、同じ登山仲間であるので、情報交換したり交流を楽しむのも醍醐味です。
3.山小屋で過ごす際の工夫
山小屋では基本的に相部屋となり、雑魚寝状態が通常になることが多いです。雑魚寝に慣れてない人は、ゆっくり休めずストレスが溜まったり、疲労がとれないこともあります。
登山時での山小屋の過ごし方は、翌朝の出発をみこし早寝が基本になります。他人の使った寝具が嫌な方は、カバーやシーツを持参することをお勧め致します。
また消灯後は真っ暗になる所が多いため、水分をとる時やトイレに行く時など夜中にゴソゴソしなくても良いように、枕元に飲料水やヘッドランプを置いてから眠るなど工夫すると良いです。
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