登山に使うストックは身体のバランスを保持することに役立ちますが、ストックワークを知らなかったらせっかくのストックが活かせないです。正しく使えれば膝の負担を軽減できたり、体力の消耗も抑えることができます。
登山用のストックには、握りがI字型ストックと、握りがT字型ストックの2種類があります。I字型ストックは両手で使用し、T字型ストックは片手で使用するのが一般的になります。初心者は1本で使うのがお勧めです。
そこでストックの使い方や、登山時のストックワークのコツについてご紹介致しますので今後の参考にして頂きたいです。
1.登山でのストックワークに必要なストックの調整や使い方
まずはストックの長さ調整ですが、地面に垂直にストックを立ててグリップを握り、肘が直角に曲がるが平均的な長さになります。あとは個人の好みの長さに微調整したり、地形の状況により長さを調整します。
使い方として、ストックの先端にゴムキャップを付けることお勧め致します。先端が尖った石突きの状態で使用するのは、雪渓や残雪の多い登山道の場合のみの方が良いです。
手足を使って登るような岩場では、両手が使えた方が安心なため、ストックをザックに一旦しまう方が安全です。ストラップで手首に下げた状態で登るのはバランスを崩す可能性もあるので危険です。
2.平地でのストックワークについて
登山で平地でのストックワークでは、ストックを身体の重心がずれないように近い場所に付くようにし大きく振らず、歩くスキーのように推進力を得るように進むことがポイントとなります。また、ストックの長さは、通常の長さに調整します。
3.登りでのストックワークについて
登山で登りでのストックワークでは、できるだけ小股で歩くように心がけ、身体を引き上げる推進力を得るように登ります。また、ストックの長さは、短めに調整します。
4.下りでのストックワークについて
登山で下りでのストックワークでは、段差のある下りでは先にストックを突いて、膝を曲げて少し腰を落としてバランスを取りながら、身体を安定させ足をゆっくりと下ろすようにします。また、ストックの長さは、長めに調整します。
下りの注意点としては、重心をストックにかけ過ぎていると、そのまま前のめり気味となり転倒してしまうリスクが増えてしまうので、ストックに頼り過ぎないことがコツです。
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