ダーツのセッティングで1番中心となる部分であり、1番気軽にチェンジする事が難しいバレル。
マイダーツ選びでも説明しましたが、ここではバレルに特化した内容で説明していきます。
最初のダーツ選びの参考にして頂いても良いですし、セカンドバレル選びの参考にして頂いても構いません。
1.バレルの種類
バレルは形の違いと、重心位置の違い、更にはカットの種類などで物凄い種類に分類されます。
全てを説明するのは難しいので、大きく分けた形で説明していきます。
1.ストレートタイプ
その名の通り、アウトラインに膨らみや窪みなどがなく、シンプルな直線の形をしたバレルです。
ハードダーツではベーシックな形とされていて、良い意味でも悪い意味でもクセがありません。
ダーツの飛び方も、ストレートバレルならではの飛び方というものは特に無く、自分の飛び方がそのまま出るバレルになります。
長さも長めに作られている物が多く、飛ばし方が綺麗な方はストレートバレルを最大限に活かす事が出来て、逆にあまり綺麗に出来てない方だと、そのクセがはっきりと出てしまうバレルです。
ストレートバレルは最初からより、いくつか他の種類のバレルを使ってみた結果、最終的にストレートバレルに辿り着いたというケースが多いです。
もちろんクセが無いので最初に選んでも全く問題ありません。
2.弾丸型
名前の如く拳銃の弾のような形をしたバレルです。
拳銃の弾は正確に的を撃ち抜く為、更には威力を高める為に適したフォルムをしています。
正確性はダーツそのものに、威力はダーツのスピードに繋がってきます。
バレルも鉄で出来ていますので、まさに弾丸型はダーツに適したフォルムと言えます。
特性を活かす為か、気持ち短めのバレルが多く、長めのバレルを好む方は選べないかもしれません。
全体的に丸みを帯びて、太めに作られている物が多いので、グルーピングの際に弾かれやすいというデメリットもあります。
3.トルピードタイプ
一言にトルピードと言っても最近は色々な形が出てきているのではっきりと言いにくいのですが、イメージで言うとストレートと弾丸型を合わせたような形です。
ストレートバレルのような直線型で、一部弾丸型のような膨らみがあるフォルムで、ストレートと弾丸型の良さを両立したバレルになります。
ストレートより安定して飛ばしやすく、弾丸型のような鋭い飛びを可能にしています。
長さもショートからロングまで様々あり、太さも細めの物から太めの物まであるので、沢山の種類から自分に合った1番を選ぶ事が出来ます。
デメリットは、種類が多いので迷いやすい事と、2種類の良さがある分2種類の悪さも少なからずあるという事です。
グルーピングのしやすさはストレートバレルには劣りますし、飛びの鋭さも弾丸型よりは劣ります。
基本的にこの3種類が形の主となります。
ここに重心の位置が加わります。
重心の位置はバレル単体と、セッティング完了時で若干変化しますので、ここではバレル単体での説明をしていきます。
4.前重心
バレルの重さが前に偏っているタイプで、ハードダーツのバランスにも近い事から、出ているバレルの中では1番多いバランスです。
前重心は前が重く作られている為、ダーツが力強く飛びやすいと良く言われているのですが、それはあくまでも前重心を上手く使いこなせてこそのメリットです。
前重心はダーツが飛んでいる時常に先端が下を向きやすいので、しっかり山なりに飛ばさないと狙いより下に刺さってしまいます。
ですが、山なりに飛ばす事が出来ると、前重心により鋭い飛びと最後まで失速しない飛びを実現出来ます。
弾丸型に前重心設計のダーツが多いです。
5.後ろ重心
バレルの重さが後ろに偏っているタイプで、バレルでは少ないタイプになります。
後ろ重心はダーツという競技では確かに不利とされる事も多いのですが、物体が飛行する時は後ろ重心が良いとされています。
ダーツで後ろ重心が不利とされる事をあげるとすれば、後ろが重いと刺さった矢が抜け落ちやすい点や、ハードダーツで考えた時に先端が鉄だとどうしても前重心になりやすい事があげられます。
後ろ重心のダーツは、先端が上を向いたまま飛んでいきやすく、最後の最後までダーツが垂れにくく、前重心より直線的に伸びのある軌道を描きます。
後ろ重心のバレルは数が少ないので、自分に合ったダーツと出会いにくいというのもデメリットの1つかもしれませんが、一度使うと後ろ重心以外投げられなくなってしまうくらい魅力的なバレルでもあります。
6.センター重心
バレルの中心に重心があるダーツで、1番クセの少ないタイプのバレルです。
センター重心のバレルは持つ部分がどこになるか、更にはセッティング後にどうなるかで、センター重心でありながら前重心寄り、後ろ重心寄りに変える事が出来ます。
ストレートバレルがセンター重心が多いですが、トルピードタイプや弾丸型でもセンター重心の物も販売されています。
これといった欠点は無く、自分が持っていきたいバランスにセッティングとグリップ位置で簡単に変えられるのがメリットです。
7.カットの種類
カットとはバレルに施されている凹凸の事を言います。
この組み合わせでグリップした時の感覚にかなりの差が出てきます。
凹凸のみのリングカット、凹凸の断面を鋭角にして指のかかりを良くしたシャークカットの2種類が基本で、このカットを複合したり、太くしたり細かくしたりと様々な種類があります。
カットの無いバレルはノーグルーブと言い、自分がカットに頼りたいか頼りたくないかで選んで頂ければ良いと思います。
バレルも常に進化していて、どんどん新しいカット技術が生まれていますが、カットに関しては自分がしっくり来るか来ないかで選んで下さい。
2.バレルの選び方
形はこれで、重心はこれで、カットはこれ…という選び方はそうとうラッキーで無い限りベストなダーツには巡り会えないと思います。
まず形状を第一に考えて、次はカットとの相性を優先して下さい。
重心はセッティングである程度変更可能なので、変更出来ない形状とカットの構造で選ぶようにすると、自分に合ったバレルと出会えると思います。
とにかく試投をして下さい。
試投せずに買うのはオススメしません。
思ってた飛びと違うなんてことは良くあるので、失敗しない為にも試投してから選ぶようにして下さい。
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