ダーツの練習メニューの1つで1番シンプルで1番多くプレーするであろうカウントアップですが、1人でプレーする時と、2人以上でプレーする時とでは意識の持ち方が少し変わってきます。
01やクリケット程は勝ち負けにこだわるゲームではないので、戦略と言ったら少し大袈裟かもしれませんが、しっかりとした意識で高い得点を狙うという意味では自分との戦いになりますので、高い点数を出す為の戦略は必要になります。
1.カウントアップの遊び方
カウントアップはプラクティスメニューの中でも1番プレーされるゲームなので、最近のダーツ台だと、最初の画面からショートカットでカウントアップを選べるようになっています。
通常の場合は、メニューの中からプラクティスメニューを選び、そこからカウントアップを選んで、プレーする人数を選択してからゲーム開始となります。
1ラウンド3投で、刺さった所の得点が加算されていき、合計8ラウンド投げて何点取れるかを競うゲームです。
2人以上でプレーする場合はもちろんその中で誰が1番高い得点を出せるかを競います。
1人でプレーする場合は、目標を立てた自分と競う事になります。
データを遺せる専用のカードを持っている場合は、その月に出した自分のハイスコアがそのお店でカウントアップをプレーしている他の人とランキング形式で競う事も出来ます。
2.カウントアップの基本的な戦略
ここでは1人でプレーする場合と、2人以上でプレーする場合に分けて説明していこうと思います。
先程もお伝えしましたが、基本的に勝ち負けにこだわるゲームでは無いのであくまで参考程度に覚えて頂ければ大丈夫です。
1.1人でプレーする場合
個人的にはダーツの練習で1番大事な練習はカウントアップだと思っています。
カウントアップは投げれる数が決まっている為、自分のその時の実力がはっきりと出るからです。
01の平均スタッツも自分の実力ではあるのですが、アウトまでに何ラウンドかかるかでその時投げる数が大きく変動して行く為、実力以上がわりと簡単に出たり、逆に自分の実力の半分以下のスタッツなども出てしまう事が良くあります。
これは対戦相手が存在するのも大きな理由の1つです。
では1人でカウントアップをやる時の戦略とは何なのかと言いますと、まず今の自分の実力をしっかり分析して下さい。
ここで01の平均スタッツを参考にして頂いても構いません。
例えば、今の01のPPDが20(PPRだと60になります)だったら、そのまま出来ればカウントアップで出せる平均スコアは480点になります。
ちなみにPPDとは01でダーツ1投での平均スコア、PPRは01で1ラウンドでの平均スコアの事を意味していますので、PPDの場合は数字を24倍、PPRの場合は数字を8倍するとカウントアップでの平均点が計算出来ます。
これを基本とし、まずは目標のハイスコアを決めます。
ハイスコアの出し方は、目標にするPPR、PPD数値を決め、それを先程の倍率で計算して出たスコアを目標ハイスコアに設定するという方法が1番わかりやすいと思います。
ハイスコアは自分に厳しく高めに設定して頂いても構いませんし、その日頑張れば超えられそうな現実的なスコアにして頂いても構いません。
大事なのは目標を立ててから練習するという事、今の自分を超えるために練習があるという事です。
ここまでは沢山の人がやっています。
ですが、個人的にオススメしたいのはここからで、カウントアップをプレーする前にはハイスコアだけでなく、その日1番ダメな時でもこのスコア以下は出さないようにするという具体的なスコアと、最終的な平均スコアをいくつにするかも最初に設定して下さい。
これも今の01の平均スタッツから計算して出すと良いです。
先程と同様にPPD20、PPR60の方の場合で説明します。
PPD25、PPR75を目標にしたらハイスコアは600点になります。
今の平均からPPDプラス5、PPRプラス15しているので、下の目標をPPD15、PPR45に設定すると、360点というスコアが出ます。
これが最低ラインのスコアになります。
そして、ハイスコアとロースコアを足して2で割ると、480点というスコアが出ます。
つまり、今の実力と同じ数値という事になります。
同じじゃ意味が無いのではないかと思う方もいらっしゃると思うのですが、この実際に数値として認識するのがとても大切な事なのです。
例えば、その日に600点を超えるスコアを出せたとします。
その後もカウントアップを繰り返していったら最終的な平均スコアが下がっていた…。
これは1回は良いスコアが出たものの、全体的には今の平均スコア以下しか出せていなかったという事になります。
これでは決して良い内容だったとは言えません。
良いスコアが出た時ほど悪いスコアが頭に残らないものです。
それを防ぐために、このスコア以下は出さないという目標と、平均スコアの目標を覚えておく必要があるのです。
最後の1ラウンド残してロースコアを超えるためには50点以上取らなければならないと気付いていたら、その1ラウンドに物凄くプレッシャーがかかると思います。
このプレッシャーこそが本番に活きてくる練習なのです。
もちろんあと1ラウンドで50点以上取ればハイスコアを達成出来るという場面の1ラウンドも同じくらい緊張すると思います。
結果だけ言ってしまえばどちらも1ラウンドで50点以上が求められる点は同じです。
ですが、下の目標を設定してないと、スコアが低かった時に適当に投げてしまう人が沢山います。
練習に費やしてる時間とお金がとてももったいないです。
意味のある、重みのある1ラウンド、1投を増やす為にも是非目標設定をしっかりするようにして下さい。
2.2人以上でプレーする場合
ハイスコア、ロースコア、平均値の設定が大切なのは1人の時と同じです。
ですが、1人の時と決定的に違う点があり、それは次に自分が投げるまでに待ち時間があるという事です。
この待ち時間がなかなか厄介で、ルーティーンやリズムが維持しにくく、スコアに影響が出てくる事が多いです。
ここで意識をして欲しいのは自分のペースを崩さない事です。
カウントアップが練習メニューだとしても、複数人でプレーする場合はより実戦に近い形になっています。
1人で投げている時の自分のリズム、ペース、ルーティーンを思い出し、周りのペースに撹乱されないようにするのもスコアを良くする方法の1つです。
ダブルスやトリオスなどの時も同じようにペースが乱れやすいので、その時の練習だと意識すればとても良い内容になりますので、参考にして頂けたらと思います。
コメント