フライトやバレルの重心|ダーツのスローイング

ダーツの軌道を自分のイメージ通りにするには、フライトの選び方、バレルの重心バランスがとても重要になってきます。

重心もバレル単体での重心はセッティングで変わってきますので、そこもしっかり理解した上で重心やフライトを考える必要があります。

目次

1.フライトとバレルの重心の組み合わせ方

基本となるのはセンター重心の、スタンダードフライトでのセッティングになります。

これを基準に自分が更に何を求めたいかで、重心を変えるのか、はたまたフライトを変えるのかが変わってきます。

センター重心のスタンダードフライトを最初は使ってみることをオススメしますが、無理に最初からこのセッティングでの購入をして欲しいわけではありません。

センター重心のスタンダードフライトがどのような軌道で飛ぶかを明確にイメージ出来るならそのイメージで変更する物を決めて頂いて構いません。

基本的に、センター重心のスタンダードフライトの軌道は、やや強めに山なりに飛びやすく、ダーツのブレも少なく、加速や伸びもそこまで生まれず、自分の飛ばし方がそのまま結果に現れます。

次から説明していく事はこのセンター重心のスタンダードフライトセッティングで投げた時にそのような事が起きる方へのアドバイスになります。

1.狙いより下に刺さってしまう方

試行錯誤しても狙いより下に刺さってしまう方は、ダーツが山なりに飛び過ぎているか、ダーツに加速が足りないかなどが考えられます。

センター重心のダーツを使っても山なり過ぎる場合、まずはフライトをスタンダードからシェイプやティアドロップなどの小さい物に変更してみましょう。

フライトが浮力を受け過ぎてダーツが失速してしまっている可能性があるので、浮力をスタンダードより受けない物にする事で、直進性が増して最後まで下に垂れにくくなってくれます。

もう1つの考え方は、逆にもっと浮力を加えて下に垂れずに伸び続けるように後ろ重心のバレルに変更して、スタンダードフライトはそのままにすると言う方法もあります。

後ろ重心バレルのスタンダードフライトは、後ろ重心の伸びやすさに更にスタンダードフライトの浮力が加わり、緩やかながらに垂れる事なくダーツが飛んでいってくれます。

2.狙いより上に刺さってしまう方

正直言うと、狙いより上に刺さってしまうという悩みは、大き過ぎない限りは失投の中では1番良い失投パターンです。

もし数ビットの上ズレ程度でしたら今のまま投げ続けて、投げ方で少しだけ下に下げる程度で問題無いと思います。

大きくズレてしまっている方は、まずフライトを小さくする場合のパターンです。

距離が伸び過ぎるのに、距離が足りない時と同様の対象方で良いのかと思う方も多いかと思います。

距離が伸び過ぎる場合はシェイプやティアドロップなどより更に小さなスリムやブレットシェイプなどとにかく浮力が少ない物にしてみて下さい。

シェイプやティアドロップはまだスタンダードより少し浮力が小さい程度ですが、スリムやブレットになるともう浮力が極端に少なくなる為、直進性が増すと同時に距離が短くなってくれます。




バレルの重心で対応する場合は前重心のバレルをチョイスすると、スタンダードフライトの浮力と、前重心の山なり軌道が合わさって、距離が伸び過ぎなくなります。

左右にズレてしまう方は、センター重心のスタンダードフライトセッティングが1番ブレが起きにくいセッティングなので、そのままがオススメです。

では次に、悩みの対処ではなく色々な究極セッティングをご紹介したいと思います。

2.フライトとバレルの極端な組み合わせ

良く言えばかなり特徴を偏らせて利点が物凄く大きいセッティング、悪く言えばクセがありすぎて使いこなすのが難しいセッティングです。

かなり偏らせる事で、ある意味で究極と呼べるセッティングとなり、合う合わないがかなり限定されるセッティング方法です。

1.弾丸のような飛び

棒状の物では無く、完全に弾を投げるイメージに近づけて、鋭い飛びを実現させるセッティングです。

バレルは前重心の弾丸型のショートバレル、チップもショート、シャフトも極力短いものを選び、フライトはスリムより小さい物を選びます。

ここまで短く、フライトも小さい物にしたらもう投げる感覚は棒状のダーツでは無くなります。

軌道も拳銃の弾の如く鋭く飛んでいくのが特徴です。

全てが短く小さい為、グルーピング時に弾かれにくいのもメリットです。

デメリットももちろん大きくあり、風を捉える力…つまり軌道修正能力がほぼ無い為、飛ばす時の方向を少しでも間違えたらその間違えた方向に大きくズレて飛んでいきます。

更に浮力が無い為、緩やかに飛ばそうものならびっくりするくらい下に落ちます。

それなりの矢速が求められるセッティングになるわけです。

2.細長い槍のようなセッティング

バレルはストレートなどのロングバレル、チップは普通かロングタイプ、シャフトも出来るだけ長い物を使用し、フライトはスリムやブレットなどの小さい物を使用。

槍投げの槍のようなセッティングです。

槍投げは距離を競う競技で、必ず山なりに投げていると思います。

つまり、山なりに投げなければ距離が伸びないということです。

それを模したセッティングにしているという事は、山なりに飛ばさないと距離が伸びないということです。

このセッティング、山なりに綺麗に飛ばせる方がやると、驚くほど安定します。

縦にダーツが揺れやすいセッティングな事で、横ズレが起きにくくなります。

このセッティングのポイントは、フライトが小さい事で、浮力を受け過ぎないとこで過度な失速、過度な軌道修正を抑えています。

デメリットは、山なりに飛ばせないと下に垂れやすい事と、長のと揺れながら飛ぶ事でグルーピング時に弾かれやすいという事です。

このように、バレルやフライトのチョイス、更にはシャフトのチョイスでダーツの全長や重心をコントロールする事で、これだけの特徴を生み出す事が出来ます。

セッティングは無限大に選択肢があるので、自分のベストを見つけるのはとても大変で、今でも新しい物がどんどん開発されているのでこれからも選択肢は増える一方です。

その時のベストを早く見つけて、また壁にぶつかった時にセッティングで対応する。

この流れがダーツ上達の秘訣ですので、色々楽しみながら試してみて下さい。




よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次
閉じる