ダーツの持つ位置と軌道|ダーツのスローイング

ダーツのバレルには指に引っ掛かりを生む為のカットが施されていて、そのカットがある所が持つ位置の基本になりますが、ノーグルーヴというカットが全く入っていないものや、バレル全体にカットが入っているもの、窪みが施されているものと色々な種類があり、どこを持てばいいのかわかりやすいものとわかりにくいものがあります。

目次

1.ダーツの持つ位置で変わる事

まずバレルのカットの入り方で持つ位置に自由度があるか、それとも持つ位置が限定されているかが決まります。

持つ位置を変えて微調整をしたいのか、それとも持つ位置は毎回必ず同じ位置にしたいのかで選ぶバレルも変わってきます。

基本的に持つ位置で変わるのはダーツの重心位置に対して自分がどこを持つかです。

例えばセッティング完了時点でバレルの中心に重心が来たとします。

それでバレルの中心をグリップすればセンター重心のバレルを飛ばしている感覚に近づき、前側をグリップすれば後ろ重心のバレルに、後ろ側を持てば前重心のバレルに近づきます。

持つ位置の自由度が高いバレルの場合はこの微調整をセッティングではなく持つ位置で対応する事が出来ますが、持つ位置が限定されているバレルだと、セッティングで変更する必要があります。

2.持つ位置で変わる軌道

これはダーツの重心が何処にあるかで大きく変わって来ます。

そして、先程もお伝えしましたが、持つ位置に自由度があるバレルでしか出来ない事になってしまいます。

1.ダーツの重心が前の時

セッティング完了時点でダーツの重心が前の時、持つ位置を前の方にすると、ダーツの軌道はセンター重心〜やや前重心の軌道になります。

ダーツが綺麗な姿勢のままブレにくく飛ばしやすくなります。

デメリットとしては重心近くをグリップする為ダーツの重さを感じにくいかもしれません。

持つ位置をバレル中心にすると、やや前重心〜前重心の軌道になります。

前をグリップした時より山なりの強い軌道になり、ボードに刺さる直前のダーツが落ちていく軌道を、最後の加速に使えるか、減速になってしまうかが前重心ダーツのキーとなります。

前重心はバレルの重さを感じやすく、特に押して投げるイメージの方はグリップ位置より前に重さがある為、押しのイメージを楽に持てます。

持つ位置を後ろの方にすると、前重心〜超前重心の軌道になります。

重心どころかバレル自体がグリップ位置より前に出てる部分の方が多くなる為、前重心以外の何物でもなくなります。

かなりの前重心になる為、軌道も山なりがかなり強くなります。

重心から1番離れた部分をグリップする為、リリースの時に軌道に上手く乗せるイメージを強く持たないと前が重過ぎてリリースの瞬間にダーツの先端が前に下がってしまって、距離が届かなくなってしまう可能性があります。

山なりのイメージを強く持ちたい方はやってみる事をオススメしますが、ほとんどの方が最後の最後で狙いより下に刺さってしまうと思います。




2.ダーツの重心がセンターの時

セッティング完了時点でダーツの重心がセンターの時、持つ位置を前の方にすると、ダーツの軌道はやや後ろ〜センター重心の軌道になります。

センター重心のクセの無さと、後ろ重心の程良い伸びが生まれ、山なりより少し直線に近い軌道になります。

持つ位置をバレル中心にすると、完全センター重心の軌道になります。

重心位置を持つ為、ダーツがブレにくく、素直に飛んでいってくれます。

軌道も山なりと直線の中間くらいのイメージがつけやすい軌道になります。

デメリットはとにかく重さを感じにくいので、リリース時に力みやすいという部分です。

重心のズレを利用しない事にもなる為、自分の技術のみで投げていくイメージになります。

持つ位置を後ろの方にすると、センター重心〜やや前重心の軌道になります。

ですが、ダーツの重心そのものはセンターなので、あくまでもセンター重心に傾きます。

センター重心の軌道より少し山なりにしたい方にはオススメです。

3.ダーツの重心が後ろの時

セッティング完了時点でダーツの重心が後ろの時、持つ位置を前の方にすると、ダーツの軌道は超後ろ重心〜後ろ重心の軌道になります。

後ろ重心はテイクバックを引くのではなく重さで倒すイメージを掴みやすく、リリース時も重さを感じやすいです。

特に振り投げの方は、前重心のように押すイメージとは違うダーツを引っ張って投げるイメージを掴めやすいです。

軌道はとにかくダーツが伸びていきます。

山なりより直線のイメージがかなり強くなりますが、後ろ重心はダーツの先端が下を向きにくいというのが特徴で、その特徴を上手く使えて初めて伸びのある軌道になります。

上手く使えないとリリースの瞬間に後ろが重い事でブレーキがかかってしまって失速して全然届かなかったり、ボードに刺さってもすぐ抜けてしまったりしてしまいます。

持つ位置をバレル中心にすると、後ろ重心〜やや後ろ重心の軌道になります。

個人的にはこのバランスが1番飛ばしやすいと思っています。

センター重心のようなブレにくさもありながら、後ろ重心の良さである直進性も持っていて、力を入れずともダーツが伸びるように飛んで行く。

投げてて気持ち良いです。

押し投げでも振り投げでも、是非1度このバランスのダーツを投げてみて頂きたいです。

持つ位置を後ろの方にすると、やや後ろ重心〜センター重心の軌道になります。

後ろ重心の特徴が残りつつ、センター重心のクセの無さがメインとなる軌道になります。

センター重心のブレの少なさは残しつつ、重さを感じて少し直線のイメージに近づけたい方などは試してみても良いかもしれません。

以上のように、重心と持つ位置で軌道を変化させる事が出来ます。

持つ位置に自由度があるバレルを使っている方は色々試してみて、自分のイメージに近い軌道を見つけてみて下さい。




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この記事を書いた人

当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

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