ダーツをプレーしていると、上下に狙い分ける事が必要な時が必ず訪れます。
ブルを狙う時の投げ方を使って上下に投げ分ける事が基本動作になります。
1.上下を狙う練習方
まずは上のみ狙う、次に下のみを狙うというように別々に練習すると感覚を掴みやすくなります。
ここで注意があり、セットアップの位置、つまり腕の上げ下げで上下に狙い分ける事はやってはいけません。
投げ方はあくまでブルを狙う時の投げ方です。
どのように投げれば良いのかを説明していきます。
1.上に投げる場合
まずはブルに合わせてセットアップをして下さい。
そして、利き手と反対側の腰をボード側に押すようなイメージで動かすと目線が上がります。
20シングルや、20ダブルをターゲットにしてやって頂くとわかりやすいと思います。
重要なのは、上半身の形を絶対に変えないという事です。
ブルまでより距離が遠くなっているので、同じ形で投げたら距離が足りないと思うかもしれませんが、腰でしっかり高さ調整が出来ていると、床から見たセットアップの高さがブルの時より上がっている為、ダーツの軌道が変わってしっかりと上に刺さります。
逆に言えば腕を動かして上に刺す事も可能なのですが、せっかくブルで作った基準を壊してしまう事になるので、絶対にやめて下さい。
2.下に投げる場合
下に投げる場合も、まずはブルに合わせてセットアップを行います。
そして今度は利き手と反対側の腰を引くようにして動かすと目線が下がります。
3シングルや、3ダブルをターゲットにしてやって頂くと分かりやすいと思います。
この時も上を狙う時と同じく上半身の形を絶対に変えてはいけません。
理由は上を狙う時と同じです。
下を狙う時に注意する事は、ターゲットがボードの下側だからといって極端に投げ下ろさないという事です。
ダーツは山なりに飛ばす事が基本なので、下を狙う時も目線は下げてもダーツは山なりに飛ばす必要があります。
慣れるまで姿勢が苦しいと思いますが、繰り返し練習して慣れていって下さい。
上下共に狙う感覚を掴めてきたら、今度は投げ分けが必要になってきます。
これも練習で感覚を掴んでいきます。
2.上下に投げ分ける練習方
上のターゲットから下のターゲットに、下のターゲットから上のターゲットにといったように、長い距離の投げ分けも展開によっては必要になります。
姿勢を1投毎に変える感覚を練習で身につけていきましょう。
1.20、ブル、3と狙う
まずは上から下に流れるように投げ下げていく練習方です。
20シングルを狙った次は利き手と反対側の腰を引いて目線を下げてブル、そこから更に目線を下げて3シングルを狙います。
シングルエリアは必ず大きい方のシングルを狙って下さい。
最初は左右にズレてしまう事はあまり気にしないで大丈夫です。
とにかく高さをしっかり投げ分けられているかを意識しましょう。
かなりの頻度でこの練習が出来るようになってきたら、次は20ダブル、インブル、3ダブルというように最上点、中心、最下点と狙う練習も取り入れて精度を上げていきましょう。
この練習を成功させ続けるのはプロでもかなり難しいレベルになるので意識だけで問題ありません。
2.3、ブル、20と狙う
投げ下ろしが出来たら次は投げ上げていく練習も取り入れましょう。
基本的には投げ下ろしの時と同じです。
利き手と反対側の腰を押すようにして1投毎に目線を上げて投げていきます。
最初はシングル、慣れてきたらダブルのエリアで練習していきます。
個人差はあると思いますが、投げ下ろしより投げ上げの方が難しいと思います。
理由は、投げ上げの方が少しずつ距離が伸びていく為、最後の20が思ったより下に刺さったり、力んでリリースが遅れて下に刺さるという事が多くなりやすいです。
狙いをだんだん上げていく場合は、1投毎にフォロースルーでしっかり間を取り、力まず自分を信じて投げる事がミスを少なくするコツとなります。
3.ランダムに狙う
ブル、20、3を使ってランダムな順番で上下に投げ分ける事にも慣れていきましょう。
中心を通さない20、3、20や、3、20、3で上下に激しく動かしたり、20、20、3や、3、3、20で2投固めてから3投目で真逆に投げるパターン、ブルに2投投げてから上か下に1投などがあります。
もちろんこれも自分のレベルに合わせてシングル、ダブルを使い分けて行います。
体に感覚を覚えさせるために色々なバリエーションで練習すると自信に繋がります。
練習の時からあらゆるパターンを想定して練習しておく事が、プレッシャーに打ち勝つ手段になります。
ちなみに投げ方で言うと、振り投げ気味の方が合わせやすいので、押し投げの方は気持ち振りの要素も取り入れると投げ分けやすくなります。
もし上手くいかない時は試してみて下さい。
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