よく、フィギュアスケートの表現力上達のためにバレエをはじめた……という話を聞くことが多いと思います。
「フォアスパイラルのやり方とコツ」の記事にも書きましたが、バレエが元となった技も存在するくらいですから、できる環境にあるのでしたら基礎的なことで大丈夫ですので経験してみることをお勧めいたします。
1度バレエの基礎を覚えれば、あとは家の中でストレッチと合わせて行うことができます。
1.綺麗なポジション
バレエではしっかりと関節を伸ばし、背筋を正すことで美しいポジションを作り出します。
また足の基本ポジションを覚えることで、フィギュアスケートをしていても綺麗な立ち方でいることができます。
どのようなポーズで立ってもしっかりと立っていられるのは、そういったことが培われているからなのです。
加えて、バレエでは指の先まで神経をとがらせながらポジションをとります。
そういう点でもフィギュアスケートで上達を求めるのなら必要な要素だと考えられます。
そんなバレエのボジションですが、バレエ独特の美しさをフィギュアスケートで再現することはやや困難です。
股関節がどれくらい開けるか、そこが分かれ目でしょう。
股関節を開く、個人差もありますので一概には言えませんが、「フィギュアスケートが上達する柔軟性の養い方」の記事に書いたような方法でどうにもならない場合は、専門の方の指導下で行うことを推奨します。
2.氷上で背筋を伸ばす
バレエを経験し、それがフィギュアスケートで効果がはっきりと出るのは、氷上で背筋を伸ばして立った時です。
さりげない立ち方でも足のポジションひとつで見栄えが変わってきます。
放送の公開練習などを見ていると、なんてことない動作でさえ目を奪われてしまう、そんな立ち方をしている選手がいると思います。
逆に、どんなに素晴らしい演技をしてもちょっとした瞬間に背中が丸まっていたりしたのを見るとガッカリした経験もあるのではないでしょうか。
意識して毅然とした振舞いをする方もいれば、自然体でありながら綺麗な立ち姿をしている方もいます。
その違いはバレエから得られるポジションではないでしょうか。
バレエの足のポジョンでは腕の上げ方、止める位置、指先までも求められます。
この足のポジションくらいなら家で手軽に続けられると思いますので、是非やってみてください。
続けて練習することで足のポジションが難なくできるようになった頃、リンクでの立ち姿が劇的に変わっていると思います。
リンク上で背筋を伸ばす、それだけでも見ている人の心象が変わってきます。
演技だけがフィギュアスケートの醍醐味ではないことを実感できると思います。
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