今回は直立の片足スピン、キャメルスピンです。
「シットスピンのやり方とコツ」の記事同様、バリエーションを加えることで幅がでるスピンです。
今回はこのキャメルスピンをマスターするために、以前覚えた技の復習からはじめたいと思います。
フィギュアスケートの基本、基礎を忘れずにウォーミングアップなどに取り入れて復習をしていた方は飛ばしても問題ないでしょう。
日頃の積み重ね練習がここで役立っています。
現状維持もしくは上達をしていることと思いますので、復習部分を飛ばして先に進みましょう。
復習を省くことで誰よりもキャメルスピンの練習に割く時間が増えることになります。
上達するための練習時間が多くとれるということです。
1.スパイラルの復習
キャメルスピンの体勢は、自身の身体がTの字になっていることです。
軸足はまっすぐ、フリーの足は後方にまっすぐ伸ばします。
足を後方に伸ばすことで上半身が90度前屈した姿勢になります。
その時、両手は上半身にぴったりまっすぐくっつける場合もあれば、表現のためにバリエーションを付け加えることもあります。
その体勢に似たものを以前マスターしています。
フィギュアスケートの技のひとつとして覚えたスパイラルです。
スパイラルは腰より高い位置に足を上げなくてはなりませんでしたが、こちらは腰と同じ位置になります。
スパイラルは3秒以上のキープでした。
そのスパイラルを今一度完全にマスターしましょう。
難易度の高い技を覚えるために練習時間を割きたいでしょうが、このスパイラルが完璧になればキャメルスピンの上達が早くなります。
しっかりとスパイラルを覚えた時の感覚を思いだしてください。
2.キャメルスピン
上半身とフリーの足がリンクと平行になり、またその上半身からフリーの足の先までが横一直線になる、それがキャメルスピンの正しい体勢です。
軸足はまっすぐ直立ですので、「シットスピンのやり方とコツ」の記事のシットスピンよりは負担がないと思います。
ただ、軸足より頭が前に突き出るような体勢で滑る技は少なく、頭から転倒するのではないかと不安を抱く方もいると思います。
回ってしまえばその威力が手助けとなりそれほど前に倒れるのではないかという心配はないです。
軸がしっかりとまっすぐになっていれば……という条件付ですが。
股の筋肉辺りが悲鳴をあげているようでしたらスパイラルをもう一度しっかりと学び直しましょう。
負荷がなくなれば正しい綺麗なTの字をキープしながら回転できるはずです。
スピンに入る時はアップライトスピンと同じです。
内側に食い込むようにエッジを倒すことで、フリーの足があがります。
その時に上半身を前屈、その動作で足も自然とあがっていきます。
すでに回転しているはずですので、スムーズにTの字になるよう上半身からフリーの足を横一直線にします。
バランスに不安を感じたら両手でバランスをとってみましょう。
スピンを終える時は上半身を起こすことで足も下におりていきます。
キャメルスピンの練習だけであれば、おろした足をそのまま着氷させても大丈夫です。
足から先に下ろしてしまうと、フィギュアスケート独特の美に劣りますので、練習の段階から綺麗に見せることも意識していきましょう。
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