フィギュアスケートのステップシークエンスとは複数のステップやターンを組み合わせて氷上に図形を描きながら移動するエレメンツのことを言い、 採点要素の一つです。
ISU では ステップシークエンスはBから4の5段階でレベルの数値が大きいほど高い基礎点が与えられています。要素の出来栄えによってGOEで加点減点の評価を受けます。
またフィギュアスケートのステップシークエンスはリンクをどのように使って滑るかで3つに分けることができます。
1.ステップシークエンスの種類
ストレートラインステップシークエンスとは、リンクの長辺、或いは対角線をまっすぐ進むステップです。 滑ってほぼ端から端まで色々なステップを踏んでいくのをストレートラインステップシークエンスと言います。 3つの中で距離が一番短いです。
サーキュラーステップシークエンスとは、リンクの 中心辺りに大きく円を描く様なステップ です。開始位置と終了位置が円で結ばれることが求められます。少しでも円に足らない部分があれば減点となります。
サーペンタインステップシークエンスとは、リンクの端から端まで大きく蛇行しながら進むステップを言います。移動距離が最も長いです。
ターンやチェンジエッジなど、片足のみで足さばきをつないでいくものをワンフットステップと呼びます これはとても難度の高い技とされています。
ターンでバランスを崩したり、不正確なエッジだと流れが止まってしまいます 。加速して最後まで滑り切るには深いエッジと脚力が必要になります。
美しいワンフットステップを披露する選手といえば台湾のデビッド・リュウ選手です。
2.ステップシークエンスのレベル
ステップシークエンスのレベルは 次の4つによって決定されます。一つ目は必須要件、2つ目はステップ中の回転、3つ目はステップ中の身体の動き、最後に3連続の難しいターンです。中でも最も重要なのが必須要件です。獲得し得るレベルを左右するとなっています。
ステップシークエンスのレベルにおいて、最低限に多様がレベル1、 やや多様がレベル2、 多様がレベル3、 複雑がレベル4となります。
フィギュアスケートのステップの中で難しいとされるのはツイズル・ブラケット・ループ・カウンター・ロッカーと呼ばれる技です。 また比較的優しいステップがチョクトウということになるでしょう。
ステップ中の、これは完全に体が回転する左右への回転のことを示しています。ステップシークエンスの全体のパターンの1/3以上ということです。ツイズルやループなどは、必ず回転しますので認定されやすいでしょう。
またステップ中の身体の動きですが、こちらもステップシークエンスの全体の⅓ ということになっています。進退の動きを使うとは体幹のバランスに影響を及ぼすような動きということです。
そして最後に3連続の難しいターンとありますが これは 正確なリズムを取り、難しいターンの組み合わせを左右の足で異なるものを1つずつ行うということです。
難しいターンとは先ほど述べた、ツイズル、ブラケット、ループ、カウンター、ロッカーの中から3つを組み合わせて連続的に実行するという事です。
フィギュアスケートのステップシークエンスの魅力は難しいステップとスケーティング、そして曲にあった表現力でしょう。スケート選手の思いが一番伝わってくる感動の場面なのかもしれません。
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