スリーターンとはフィギュアスケートにおける片足ターンの一種です。進行方向のチェンジと同時にエッジのチェンジも行います。
1.スリーターン
スリーターンは円上のカーブで滑ることになり、例えば、右足のフォアアウトエッジで開始する場合、 右足のアウトで滑り、円上を少し中に入ることにより数字の3を描くような感じをスリーターンといいます。チェンジ後は右足のバッグのインサイドエッジに乗り換えて滑っていきます。
スケーティングレッグが右か左か、進行方向が前か後ろか、エッジの傾きがインエッジかアウトエッジかによりパターンが変わりスリーターンは全部で8通りになります。
スリーターンはフィギュアスケートの基本的なターンです。 モホークなどとともに初心者が習う最初のターンです。フィギュアスケーターにとっては方向を変える際によく使います。
ジャンプに入る助走でスリーターンを使う場合もよくあります。特にループジャンプ はスリーターンを何度も繰り返してそのままループジャンプを跳ぶ選手もいます。
フィギュアスケートにおけるシングルのバッジテストの課題では1級のステップの中にワルツスリーステップがあります。これは曲に合わせてスリーターンを行うステップです。
スリーターンといえば片足ですが、いきなり片足のスリーターンで練習するのが難しい場合は両足のフォアのスリーターンをしてみましょう。
1.両足スリーターン
両足を平行にしたまま右足のインサイド、左足のアウトサイドで反時計回りに滑ります。足の位置はそのままの状態で右手を前に出し左手を後ろに引いて上体のひねりをつくります。
上体のひねりを保ったまま両足の足首と膝をしっかり曲げます。そして上体のひねりを戻す力を利用して、つま先を少し左にターンさせます。そうすると後ろ向きで滑ることになります。
使うエッジは左足がアウトサイドからインサイドへ、右足がインサイドからアウトサイドへ切り替えます。ターン前後で手の位置はほとんど変わらず円上にありますが、体の向きが変わったことによってひねり返したようになります。視線はしっかり上げておくようにしましょう。
ポイントは体重移動です。少しかかと側からつま先に乗り替えていく感じで滑りましょう。また右手を前、左手を後ろにして上体をひねり替えしたと同時に、右手を後ろに引きながら切り替えします。両手は滑りの助けになりますので必ずその位置に持って行きましょう。
2.片足スリーターン
片足で左足のフォアアウトサイドのスリーターンを滑ってみましょう。両手を横に広げておき上体は捻らず前に向けておきます。フリーレッグの右足は後ろに引いたまま右手を前に出して上体のひねりを作ります。
そして腰を回さず両肩を前後にすることで十分に上体をひねります。上体のひねりを戻しながらつま先を支点にしましょう。使うエッジがアウトサイドからインサイドに切り替わり、スリーターンとなります。
この時右足のフリーレッグは前に出ないようにしっかり右後ろ後方に伸ばしておきましょう。 もし氷で滑るのが難しい場合は、陸上で練習してから氷に降りて滑りましょう。
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