いよいよ、6種類のジャンプを覚えていきたいと思います。
アクセルが一番難しいことはご存知かと思います。
では簡単なジャンプはなにかわかるでしょうか。
今まで片足を振り上げて跳ぶ練習をしてきたので、エッジで跳ぶジャンプが一番簡単なのではないかと思う方もいるでしょう。
しかし、そうではないのです。
今回のフィギュアスケートのジャンプは、トウループを覚えます。
リンクをトウで蹴るという突くようにして跳ぶジャンプです。
トウで突いて跳ぶとはどういうことか、順序立ててお話いたします。
1.トウで突くとは
トウで突くとはいったい……まずはそこからお話いたします。
トウとは初めの頃に話したと思いますが、スケート靴の先端にあるギザギザのことです。
トウに引っかかると躓くような感じなって、怖い思いをした方もいると思います。
ザクッと氷上に突き刺さるような感覚を体験した方もいると思います。
それほどストッパー威力があるトウで氷上を蹴る(突く)のですから、確実に飛び上がることができます。
どのタイミングでそれをやればいいのかといいますと、バック滑走で右足を軸にして左足のトウで突きあげます。
なるべく軸足から離れた状態で突くのがポイントになります。
それではまず、トウで氷上を突くところまでをやってみましょう。
フィギュアスケートのバック滑走は滞りなく滑ることができていると思いますが、不安が残る方はしっかりとバック滑走を自身のものにするくらい練習をしてください。
左足のトウで氷上を突くことで後方に身体が引き寄せられます。
軸足と離れていればいるほど、引き寄せられる距離が延びます。
つまりそれくらい威力があるので跳びあがった地点と着氷地点の距離が出ることになります。
フィギュアスケートのジャンプは高さも必要ですが飛距離も意外とみられるポイントになり、飛距離がでることでダイナミックさが加わります。
飛距離がだせるようになればかなり上達している証拠です。
2.トウループ
トウで突く、その威力で身体が後方に引き寄せられる、そこまでしっかりと練習ができたら、いよいよトウループの実践です。
ポイントは、トウで突いたらその足に向かって軸足を引き寄せることです。
躊躇したトウの突きは失敗に繋がりますし、足が開ききった状態で回転するので跨ぐようなジャンプになります。
見た目もよくないので、ジャンプの際は両足がくっつく感じになることを覚えてください。
トウで突くまで両手を広げていると思います。
トウで突く、身体が後方に引っ張られる、軸足をトウの足に引き寄せながら回転をします。
突く、引き寄せる、腕振って身体を回転させる、これらの動作を瞬時に行ってください。
身体が回転したら両手は胸元に、1回転してトウで突いた足ではない方の足で着氷、その時に両手を広げます。
着氷していない足はフリーとなり後方に伸ばすことで着氷時の威力からバランス瞬時にとることができます。
トウで突く際、軸足の膝を曲げるとより離れた場所で突くことができます。
突くタイミングは練習の積み重ねの中でベストタイミングを掴むことができます。
少しでも早く上達したい時は、リンク以外の場所でもイメージトレーニングなどをして完成形を思い描くことも必要かもしれません。
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