フィギュアスケートは氷の上を滑りながら演技をするので、それほど体力の消耗はないと思う方もいると思います。
たしかにリンクの周りを滑走するだけなら、それほど体力を消耗したと感じないと思いますが、これまでひとつひとつ滑走する以外の技を覚えてきた方なら、そんなことはないと否定されるでしょう。
滑っているだけなのですが、跳んだり回ったりする動きは筋力を使いますし、なにより寒いリンクの中での競技なのでエネルギーの消耗も激しいのです。
しかし、わずかな体重増加が原因で、今まで跳べたジャンプが跳び辛くなる経験をされた方がいらっしゃると思います。
体力をつけることで体重増加は今まで練習を重ね上達したフィギュアスケートを逆に後退させてしまうのです。
では、どうしたらいいのか……今回はその辺をお話したいと思います。
1.持久力
体力が奪われていくのは仕方のないことです。
それでも息があがるのを遅らせることはできます。
そこで必要になるのが持久力です。
フィギュアスケートを練習する上でもランニングは不可欠です。
足腰を鍛えることに加え、長時間同じペースで走り続けることで持久力がついてきます。
呼吸法も変わってくると思います。
演技中、口をあけて口呼吸していたのでは見た目も美しくありません。
鼻呼吸を意識してするようにしましょう。
走る運動は苦手な方は最初から長距離を走ろうとせず、短い距離、短時間を毎日続けることで次第に走る辛さが軽減されていきます。
このようにフィギュアスケート以外の運動もフィギュアスケートを上達させるために必要となるのです。
2.上体のバランス
上体はどのような感じでしょう。
まっすぐ真上に両腕をあげることができますか。
綺麗に身体を反らすことができますか。
滑ること跳ぶことに重視しすぎて上体を鍛えることを忘れている、そんな方もいらっしゃるでしょう。
身体を反らすには背中の筋肉の柔軟性が求められます。
またスピンの遠心力に負けないためには首の強化も不可欠です。
上体の柔軟性と強化でより美しいバランスのとれた身体になります。
上体反らしなどの運動で意識して背中の筋肉を柔らかくしましょう。
ひとりでする時は、うつ伏せになり手で足首を持ちます。
右手で右足、左手で左足という感じで持つと上体が反ります。
普段の生活では使わない筋力を使うことで、状態を鍛えることに繋がります。
緩やかなカーブを描くように上体を反る、イメージをしてください。
とても優雅で美しいです。
魅了するフィギュアスケートを滑る日も近い、そう思うことでリンク外の運動も続けられると思います。
コメント