フットサルの高度なフェイントにエラシコがあります。
ブラジル人プレイヤーが生み出したとも言われるテクニックで、今ではタイミング外しの王道的フェイントになっています。
足首の柔らかさと高いアジリティを求められますが、頑張って練習し上達しましょう。
1.エラシコの一連の足の動かしかた
非常に素早く行うフェイントなのでまず動きを把握しましょう。
フットサルのボールは小さくエラシコをドリブル中に行うのが至難の技なので、ディフェンスと対峙して止まったときに使いましょう。
まずアウトサイドでボールを外に運び出します。
若干低めの速度でディフェンスに目で追わせるのがコツです。
運び出しの途中でボールを追い越し、すぐさま足首の捻りを使いインサイドで逆方向にタッチし身体と共にディフェンスの横をすり抜けて行きます。
追い越した足で引っかけるようにタッチするのと、その際膝も大きく追い越すように身体を動かすのが大事です。
膝まで連動することで逆方向への持ち出しが大きく素早いものになるので、タイミングを外されたディフェンスが追い付けなくなります。
クイックな変化が肝ですが、動きの理解が中途半端な状態で無理に行うと膝や足首への負担が大きくなりますから、上達するまではゆっくりした練習を行いましょう。
しっかりと上達したエラシコはボールの動きに連動するように身体も素早く左右に動いているように見えるはずです。
スマホでの録画を行って客観的に確認するのも上達の秘訣です。
2.エラシコの応用
フェイントとして優秀なエラシコですが、パスにも活用出来ます。
エラシコは持ち出しの時に大きなタッチを行いますから、密集状態の多いフットサルでは使用の際に注意が必要です。
カウンター時の広大なスペースが使えるなら有効ですが、そうでないならパスの前のフェイントとして活用すると効果的でしょう。
エラシコは足首の挙動で瞬時にボールの方向を変えるテクニックですから、対峙したディフェンスの後ろのディフェンスも一緒に騙しやすいので難しいコースへのパスを通しやすくなります。
また空中エラシコという更に難易度が上のフェイントもあります。
エラシコの外側に押し出すタッチのときにアウトフロントで浮かせて空中のボールを引っ掛けて逆に抜けるのですが、ボールが浮いているため咄嗟に足を出しにくくなる効果があります。
もちろん浮き球になりますから後の処理が難しくなりますが、挑戦してみても面白いかと思います。
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